(3) 入境と両替
チッタゴンの空港は思ったより遥かに立派だった。ちゃんとジャバラでターミナルへ到着。階段を降りるとイミグレがあった。外国人のカウンターは一つしかなく、そこに並ぶと、「台湾人がいるだろう」とイミグレから声が掛かり、彼は先に行く。西洋人の女性も呼ばれ、何か手続きを行っている。結局残ったのは日本人の団体。そして3つのカウンター全ての前に並ぶ。本当に数えるほどしか乗客はいない。しかしその手続きの遅さは20年前の中国を思い出させる。30分ぐらい掛かって半分チョットが出た所で、何と次の便が来て、急に速度が速くなる。ワークシェリング。
荷物は当然全て出ており、私のコロコロも出ていた。助かった。殆どの物がここに入っており、生活への支障が無くなった。因みに無くなったバックパックはパリに飛んだと言う。果たして取り戻せるのだろうか。
両替がターンテーブル脇にある。時間が掛かる、とのことで、私がはじめにトライ。日本円の1万円札を差し出してみると、おにーちゃんはどこかへ電話したが、直ぐに首を横に振る。ニーズがないようだ。仕方なく、40ドルほど両替した。
しかしそれから15人が次々と両替するのである。彼らも現金が足りなくなり、また端数の細かいお金が無くなり、一人ずつ少しずつ違う札、違うレートでの両替となる。何とものんびりした雰囲気。でもにーちゃんたちはとてもフレンドリー。