世界一長いビーチ
夕方Sさんが『ビーチに行こう』というので出掛ける。何と男子は私が昼寝?している間にビーチまで歩いて行き、帰りはリキシャーで帰って来たという。いいね、このバイタリティ。
我々は女子チームと一緒にビーチに向かう。ラジョウがいるので、道に迷うこともなく行けるが、男子チームはよく訳も分からず行ったものだ。歩いてもそう遠くはない、ということだったが、結構歩いた。メインの通りをひたすら歩くということだったが、途中でショートカットした。それでも20分以上は掛かったか。
ビーチが近づくとホテルなどが見えてきた。Sさんとラジョウはホテルへ向かう。外貨の両替をするためだ。何しろお祭りで銀行も閉まっている。ホテルなら両替してくれるだろうと行ったようだが、結果はダメだった。やはりまだ金融面は相当遅れていると思われる。
夕方だから人がいないだろうと思ったが大間違いだった。何とビーチには人が溢れていた。しかもおかしいのは誰も水着を着ていないこと。この国では裸になって海水浴する習慣はないようだ。そうであれば暑い日中より少し涼しい夕方に人が出て来るのは道理。それにしてもどんどん増えて来た。
このビーチ、ガイドブックによれば、世界一長いビーチとある。確かに向こうまで繋がっているが、これが120㎞も繋がっていると聞くとちょっと首を傾げたくなる。でも、この国ならば繋がっているような気もする。砂遊びする子供がかわいい。
女子チームが写真を撮り始める。すると大勢の視線が一斉に彼女達に注がれる。イスラム圏で肌を露出している女性は極めて珍しい。しかもビーチに居るのは多くが男性。どうしても目立ってしまう。それでも彼女達はめげない。記念写真を撮りまくる。その光景を周囲のバングラ男性が写真に撮る。実に不思議な光景が繰り広げられる。Sさんによれば、毎年の光景だそうだ。
とうとう暗くなる。引き上げようとするとお店がいくつか出ていた。女の子たちは土産物を手に取る。その間、私はようやく見つけたTシャツとタオルを物色する。ちょっとゴワゴワしているがしっかりしたタオルだ。Tシャツは何だか英語が書いてある。取り敢えず、必要枚数を買い込む。これで何とか生活できる。
帰りは電気自動車に乗る。中国製とかで、小型だ。後ろに漢字が書かれている。中国から中古を輸入したのだろうか。
夕飯は魚に鶏肉。豪勢だった。イモの煮込んだ物も美味しい。食事には本当に満足している。シャワーを浴びる。水しか出ないが十分だ。男子チームが次々に入りに来る。私は12時過ぎまで寝られない。