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2012.05.12

 旅行記(アジア)

バングラディシュ・スタディツアー(17) 金で解決するのは良くないが

(5)    三日目午後  帰りトラブル

それから豪華な昼ごはんが出た。特に鶏肉が美味しかった。村を走り回っていた地鶏であろう。その後は何となくダラリ。学生達は村中を歩き回り、その後ろをちょこちょこと子供達が着いて行く。村外れの田園風景はキレイだった。




彼らは村の学校に向かった。男子チームは校庭でサッカーを始める。皆暑い中、真剣にボールを蹴る。いいね。女性チームは隣のお寺の境内で、みんなで輪になって踊る。こっちも最初はちょっと恥ずかしそうだったが、直ぐに笑いがこぼれる。何だかとても懐かしい、昔の子供たちを思い出す。







校庭の向こうに校舎があった。そこを訪ねると、プレートが嵌っていた。何とこの校舎、日本政府の寄付だった。しかしその後のケアーがされている様子はない。これが日本の現状だ。やる時はやるがアフターケアーが無い。中国でも他のアジアでもよく聞く。考え方を変えないと支援は逆効果となる。




帰りも分乗して戻る。ところがオートの運転手が途中で燃料を入れにガソリンスタンドへ。そしてその料金を払えと主張し出した。言葉は通じない。ラジョウとの話がどうなっていたのか分からない。携帯もないから連絡も付かない。私は支払いを拒否した。




すると男子チームリーダーS君が『運転手は金が無いからどうにもならないでしょう』と言って、ポンと500タカを渡した。これで運転手もニコニコして走り出す。その後ラジョウには事情を説明したが、その金が戻ったのか、料金はどうなったのか、忘れてしまった。

しかし、中国などで我々がやって来た交渉はこのような場合、決して譲らない。譲れば相手のペースとなる。勿論運転手は悪い人ではないが、こちらを試している、そう見てしまう。しかし若い学生はそんなことに頓着はない。金で何でも解決するのはどうかと思うが、場合によっては見切る、ということも大切かも知れない。学生に教えられたような、ちょっと釈然となしないような、不思議な気分となる。