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2012.05.26

 旅行記(アジア)

バングラディシュ・スタディツアー(30) 難民キャンプに紛れ込んで思う

難民キャンプ

実はお寺に行く前に、街道沿いに奇妙な集落を見た。Sさんに聞くと事もなげに『難民キャンプ』と答える。難民キャンプ?一体どこからどんな難民が来るのだろうか。川向こうの隣の国、ミャンマーは今何となく対外開放ムードが漂い、軍事政権であることも忘れられがち。だが、ミャンマーに居る少数民族は何らかの圧力を受けているようだ。このキャンプに来ている人々はミャンマーに住んでいたイスラム教徒述のベンガル人。昨年あたりからキャンプ人口は急増しているらしい。




ちょっと降りて遠くから見るつもりが、何だかキャンプに紛れ込んでしまう。コックスバザールの学校同様、子供達がワッーと大学生を取り囲み、交流が始まってしまう。正直貧しいキャンプ、家も掘立小屋のようで、中には簡単な調理器具が見えるだけ。食べる物も支給されているのか不安になるような場所。私だったら絶対に入って行けないな、という所に学生達はどんどん入って行き、言葉が通じなくても笑顔で進んでいく。




きっと普段は楽しいことも少ないのだろう。知らない人が来ただけで子供が喜び、子供が喜べば、大人も何となく笑顔になる。こんな連鎖、今の日本に必要な気がする。皆が厳しい顔をしていれば、子供達も不安になる。




数千人が暮らすというキャンプの一部を歩いて、街道に戻る。大勢の人が付いてきて、別れを惜しむ。こんな光景、これまで想像できなかった。若い力は恐れを知らない。この力に日本を委ねれば、何とかなるかもしれないのだが・・。