日本人だけが戻ってこないバンコック
11月中旬にバンコックで東京往復のチケットを買ったが、何とユナイテッドよりANAの方が安いという珍事が起きていた。これは明らかに洪水の影響。欧米人もアジア人もその時点でバンコック行きは安全と判断していたが、日本人だけは渡航者が激減していた。今回のバンコック行きでも、1か月前ほどではないが、やはり洪水の影響でかなり空席が目立つ。相変わらず日本人の渡航は少ない。他国の観光客はかなり戻ったと聞いたが。
日本人CAがやけに親切になった気がする。個人差なのか、乗客が少なく対応するゆとりがあるからなのか。機内食は明らかに変わった。デザートにあんみつとは、エコノミークラスでは初めて。聞けば、中距離路線のメニュー改造に取り組んだとのこと。LCCの設立で差別化の必要性が高まっている。
CAから感想を聞かれる。本当は言いたいことは山ほどあった。「朝の飲み物には暖かい物をまず用意せよ」など。が、贅沢は敵。現状に満足すべきだろう。出される物を静かに味わう。特に中国系などと比べれば、サービスの丁寧さなどは遥かに良いのだから。降りるときにカメラを座席に忘れる。しかし一度降りてしまうと機内に戻れないというルールがあるらしい。CAに事情を話し直ぐに探してもらい、無事見付かる。
イミグレは洪水の影響など全く感じられないほど混んでいたが、それほど気にならない。後ろの日本人のおじちゃんは相当イライラしており、その振動が私にも響く。昔の自分を思い出し、ちょっと恥じる。日本人だけが洪水の風評と戦っている感じがした。