9. 土産物 キャッサバ焼酎
基本的に旅に出ることが多いので、土産物は買わない。荷物になるからだ。但し誰かに頼まれたら、これを奇貨として、買いに行く。これが私の旅のスタイル。私の知らない世界に連れて行ってくれるものには感謝して従う。今回はキャッサバ焼酎と言う希望が寄せられた。キャッサバはイモの一種だから、焼酎にはなるだろう。でもなんで?ネットで引くと、
「ソラークマエ」、カンボジア西部バッタンバン州タサエン村で生まれたキャッサバ焼酎。地雷撤去後の大地にキャッサバを植え、村が自立発展するためにと、元地雷撤去家、高山さんの指導のもと始められた焼酎です。愛媛の酒造メーカーによる技術協力もあり、日本人にも好まれる味になっています。**キャッサバ・・・タピオカの原料になるお芋
とある。日本人にもいろんな人がいる。Khmer Yuengと言う土産物屋で買えると聞き、早々訪ねる。しかしネット情報では水曜日は休み、しかも場所がよく分からない。兎に角行ってみた。クローマーのオフィスで場所を聞くと4軒ほど向こうだった。こぎれいなショップに、カンボジア産のスカーフや小物などが並べられていた。
店の奥に行くと焼酎を発見。お店は日本人女性がやっており、話を聞く。カンボジアに来て6年、旅行社に勤めていたが、日本人向けのお土産が無いことから、ショップを2年前に開店。アンコールクッキーの社長と同じようなきっかけ。カンボジア各地から日本人に好まれそうな商品を集めている。特に日本向けに加工などはせず、原則そのまま売っているとか。とかく日本仕様を求める傾向がある中、これは一つの試みではないか。ヨーロッパ人なども草木染に興味を持ち、買っていく人も出て来ているそうだ。
ちょうど店の前でNHKがカンボジア人女性の取材をしていた。この店を背景に何かを語らせていた。ついでにお店の様子も撮影していたが、これが放映されることはあるのだろうか。オールドマーケット近くにひっそりと建つお店、何だか不思議に惹かれた。