炭焼き
同行しているバーンタオ氏は最近炭焼きビジネスを始めていた。今回も数年ぶりにこの農園を訪れたようだが、前回はロングステイのビジネス、今回は炭焼きビジネスを見に来ている。面白い。
ここランプーンにはタイ語でラムヤイと呼ばれる龍眼の木が物凄い数、生えている。道を行くとラムヤイはそこかしこに見られる。龍眼は中国の果物と思っていただけに意外だった。そして更に意外なのはバーンタオ氏がこのラムヤイの木に目を付け、炭が作れないかと考えていることだった。
Sさんとタイ人の奥さん、そしてSさんの農園で働く地元の女性を一緒にラムヤイの炭焼き現場を訪ねた。ランプーン郊外、河沿いに煙が上がっていた。傍にラムヤイの枝が転がっている。地元の人が自分で使うために焼いているらしい。その横には太いラムヤイの木、更には竹の林が林立する。竹は自分の伸びたいように伸びるもの、日本のように真っ直ぐに伸びるとは限らない。
そしてある家を訪ねるとそこには炭焼きの窯があった。本格的に炭を作っている。ただ中には誰もいない。お昼ご飯を食べているのだろうか。この辺では泥棒が入るということもないのだろう。昔の日本の田舎もそうだったのだが、今や農家も鍵を掛ける日本。タイもその内鍵を掛けるのだろうか。
炭焼きがその辺で普通に行われている光景にバーンタオ氏もご満悦。現時点では地元で消費する程度の炭焼きかもしれないが、この中から商売になるような炭が誕生するかもしれない。バーンタオ氏もなかなか味な商売を始めたものだ。