ロングステイヤーの暮らし
Tさんの車に乗せてもらい、チェンマイ郊外へ。市内中心部からは4㎞という住宅街にTさんの家はあった。チェンマイに来て10年弱、ロングステイして5年で、ここに家を建てて永住を決意したという。
その家には大きな庭があり、様々な草花の他、ミカンなどの果物の木、野菜を植える小さな農園まであり、非常に豊かだ。そして平屋の家屋には広いリビングルーム、2つのベッドルームがあり、何と外から丸見えの自慢のバスルームまである。快適な空間がそこにあった。
チェンマイは物価も安いし、バンコックのように暑くもない。テレビは日本のテレビを見ることもできるし、仲間とゴルフもできるし、車も持てる。年に2-3回はアジアの山々、秘境を訪ね歩き、写真を撮る旅もしている。言うことはない。日本に居るよりよほど快適であり、日本であくせく暮らすぐらいなら、チェンマイに永住した方がよほど良い、Tさんは言う。
50歳でリタイア‐したTさん。勿論退職金など資産は人より多いかもしれないが、殆ど働かず、家も建て、楽に暮らしている。この姿を見ると、生き方の幅を実感する。夕方、Tさんが簡単な鍋料理を作ってくれた。新鮮な野菜などを入れ、日本のポン酢で食べる。シンプルなこの料理がTさんの生活を表している。