12月28日(水) (4)地獄の散歩
朝早く起きる。6時頃まだ外は暗い。7時になり、散歩に出る。最初は5年前も行った、巨大急須のモニュメントがある場所。前回は連れて行ってもらったが、今回は一人で行く。一つの小さな村を通る。既に人々は活動を開始しており、小学生は学校へ向かう。村を抜け、下るとそこには以前と変わらぬモニュメントが。なぜこんなものを作ったからは未だに疑問であるが、何となく懐かしい。
そこから下を見ると茶畑がきれいに並んでいた。思わず降りていく。ここの茶樹にも蜘蛛の巣が張り、自然な様子が伺われる。向こうを見ると上りの道が見えた。そしてその道を行けば、ちょうどビラに着く。では、ということで、どんどん降りて行き、その道を目指したのだが。
所謂谷底、には小川が流れていた。そして向こうへは渡れない。仕方なく道沿いに歩く。かなり外れた所に橋があり、やっと渡ったが、どんどん思っていた場所より離れていく。しかも今度は上り。これはきつい。しかし既に山の中、戻ることもできず、困る。かなり上った所で道が分かれる。えいやで道を選び更に進む。
山沿いに道が回る。茶畑も見えない。小屋もない。心持安心なのは、相当向こうではあるが、村が見えること。兎に角そこへ向かおうとする。が、また二股。ちょうど上から降りてくる茶摘みのおばさん達(少数民族)に話し掛けると道を教えてくれた。何とかもう一度橋を渡る。これであとは元に戻る方向へ行けばよいはずだが。そうではなかった。
木を切っているおじさんは私の思う方と反対を指した。どうなっているのか、分からないが従う。ようやく家が見えた。また私が行こうとした方と反対を指す人が。結局その道を行くと小さな村があり、そしてビラの下へ着いた。私の方向感覚が悪いのではなかった。山道がそのように出来ている、という知識がなかった、いや忘れていたのだ。長らく山に入らなければ、全く感覚がなくなることを知る。1時間半の壮絶な散歩であった。疲れた。
ビラで朝飯を頼む。出て来たお粥はタイのカオトーン。ニンニクが効いており、美味い。疲れがとれた。豆乳も甘くて、疲れた体には沁みた。