(6)茶畑
楊さんから「今日は茶畑に連れて行く」と言われ、運転手の手配の関係でお昼頃になったが、その運転手と言うのが何と娘さんだった。彼女はバンコックの大学卒業を控え、一時的に戻ってきて、ホテルを手伝っていた。専攻は観光学科、将来はここを継ぐのだろうか。「まだ分からない」というが、数年バンコックあたりで研修してから戻るのが良いだろう。因みに長男は既に茶業を手伝っているとのことだが、当日はバンコックの展示会に行っていた。
茶畑はビラから6㎞離れているという。確かに途中からかなりの山道に入った。運転はかなり難儀な状態になる。ぽつぽつと質素な家が見える。アカ族やリス族の村だという。彼らが茶摘みの担い手だ。
30分ぐらい掛けてようやく茶畑に到着。これは本当に奥深い所。きれいに茶樹が並んでおり、その規模も大きい。母と子は久しぶりの再会なのか、二人で写真など撮っている。その姿が実に幸せそう。そう、幸せそうな雰囲気の中でよい茶が出来るような気がした。
ちょうど茶摘みは終わっており、スプリンクラーで散水が行われていた。茶摘みは全て手摘みだが、水撒き他は機械がやっている。1990年、この地に最初に茶樹を植えた頃は色々と大変だったと話すが、今は極めて順調な様子。山の上から見える茶畑はじつに見事。