(8)段将軍墓園
広場を離れると直ぐに『段将軍墓園』と書かれたアーケードがあったので登って行く。思ったよりきつい上りである。途中にリゾート用のロッジが見える。前はなかったような気がするので、最近出来たものかもしれない。タイ人のカップルがロッジから出て来る。今はかなり涼しいシーズンだが、国内旅行ブームがここにも見て取れる。
墓園は丘の上にあった。かなり大きな廟である。建物は綺麗であり、改修されているのかもしれない。階段を上ると大きな福の字が見える。上から見るとメーサローンの街が一望できる。
段将軍、名前は希文、1911年、雲南省生まれ。国民党軍に従軍し、抗日戦争を戦う。国共内戦では雲南省の指揮官として戦い、ビルマへ。その後一軍を率いてビルマからメーサローンへ。彼は現在のメーサローン国民党残党の首領であったわけだ。最後は病で台北の病院で死去している。段将軍の戦いは一体どんなものであったのか、どのような苦難の道を歩んだのか、機会があれば見てみたい。
祭壇に近づくと椅子に座ってウトウトしていたオジサンが急に起き上がる。今でも従軍しているのか、墓守なのか、ただその目は鋭いものの、動作は緩慢であり、メーサローンが既に平和であることを示していた。
帰りに道端の麺屋に入る。先程李さんと食事をしたが、ちょっと物足りなくなった。今回はクリアースープに叉焼、ゆで卵が入ったパスタ風麺。うーん、美味い。どこで食べても麺は美味い。幸せだ。