2012年2月10日(金)
1.シンセン (1) シンセンまで
前日午後の飛行機で東京より香港に戻り、ラマ島の自宅に辿りついたのは夜中の12時半。溜まったメールを処理して寝たのは午前2時。そして8時に起床し、準備を整え、重い荷物を持って再びフェリーに乗り、香港大学へ。大学の階段を喘ぎながら進み、そして日本企業研究のゼミに出て、またセントラルへ。そこから九龍駅へ行き、そして。
何とも長い旅をして、初めてシンセン空港行きのバスが出るという九龍駅バスターミナルを探す。そこはイメージしていたターミナルとは異なり、エレメンツと言う綺麗なビルの中に切符売り場があり、あっと言う間にチケットを買い、下に降りると直ぐにバスに乗り込み出発する仕組み。やはり香港の合理的な処理は早い。
バスは普通の大型バスで乗客は7割程度。中国人と香港人は半々、外国人は欧米人の夫婦が2人と私。バスがスーッと出発すると、私も昨晩までの疲れがドッと出て、直ぐにスーッと眠りに着く。どこをどう走ったのか分からず、目を覚ますと国境に着いていた。ここまで約40分。
バスでは何のアナンンスもなく、荷物を持っていくのか、どこへ行くのか、そしてその先でどうするのか、全く分からない。中国人が同じ疑問を聞いてきたが、答えられない。この辺は香港の悪い所。知っている者がどんどん進み、知らない者は確認しないと先に進めない。
取り敢えず荷物を持ってシンセンと書かれた建物に入る。そこは広々とした空間で大量の出国者をてきぱきと捌いていた。ここで数人の日本人がいるのを確認。続いて中国側の入境。ここでは中国人は早いが外国人は相当ゆっくりとなる。またイミグレカードが相変わらず備えられておらず困る。
それでも合計20分で中国側へ出る。ここは一体どこか。ようやく見つけた名前はシンセン湾。これまでのイミグレよりは香港側と中国側の距離が近く、スピードが速い。そしてバスチケットを出してバスを探すと、直ぐに出発。昔は自分が乗って来たバスに乗らなければならず、探すのも大変、誰からイミグレで引っ掛かると待つのも大変だったが、この辺が合理的な運営に変わっていた。
国境から30分弱でシンセン空港に到着。今日は取り敢えず空港ホテルに泊まるのだが、その場所が分からず、また困る。地下鉄駅の方へ行くとその向こう側にホテルがあり、無事に到着。