(2) シンセン空港周辺
ホテルは外見は古そうだが、内装は立派。最近経営が変わったようだ。英語で話し掛けると一人の女性がきびきびと応対。部屋に入ると結構立派な作りで、驚く。これで2300円。しかし聞いてみるとこの部屋はダブルルームで結構高い。普通のツインならばもう少し安くなるのかもしれない。いや私の予約には朝食が付いていなかったが、朝食付きで同額か。ネットはケーブルで簡単に繋がり、快適。風呂はシャワーしかないが、部屋が暖かめなので、問題はない。ベットもフカフカで久しぶりに快眠できそう。
取り敢えず腹が減ったので外へ出る。外は非常に寒く、新疆行きの服装がそのまま通じる。ホテルの周囲を見渡しても何もなかったが、もう少し入って行くと、そこは昔の中国の街。シンセンも空港を別にすればこの辺りはまだまだ田舎である。
簡単に食べようと思い、探すと、「木桶飯」と言う字が見える。面白そうなので入ってみると、皆米櫃に箸を入れて食べている。回鍋肉飯を頼むとスープと共に米櫃が登場。下は米、上におかずが乗っている。決して質が良いとは言えないが、これで12元なら安いか。一人でご飯を搔き込んでいる人が多い。出稼ぎ者だろうか。
又歩き出す。今度は潮州料理が目に入る。既にお腹は一杯だが、あの潮州料理の鴨肉、内臓系には目が無い。思わず入る。15元で、大盛りの御飯に汁が掛かり、その上に鴨、鳥の内臓、などが乗る。ウマい。が、とても食べ切れない量だ。残念。
この店、店先で肉を切り、鴨や鳥を吊るしている。お客がどんどん入ってくる。繁盛している。小さい女の子がおばさんに絡み付くが、おばさんは忙しい。母親だろうが、構っている暇がない。女の子はいきなり店先に走り出し、しゃがむと、おしっこを始める。そうか、トイレに行きたかったのか。既に街は暗くなっており、公衆トイレに一人ではいけない。すっきりした顔で戻ってきた彼女、うーん、ちょっと寂しい。
その日は翌朝に備えてシャワーを浴び、早く寝ようとしたが、こんな時に原稿の依頼やら、参画しているプロジェクトの案内を出す羽目に。結局11時過ぎに寝る。しかし快適過ぎてか、夜中に起きる。