2月11日(土)
2.カシュガルまで (1) 空港出発が
朝早く起きた。これからネットが繋がるかどうか不安なので、早朝からメールをやり取りする。気が付くと6時を過ぎて出発の時間に。チェックアウトし、空港までのシャトルバスを待つが、待っていたのは30元で行くVIP車。断って歩き出す。昨日来た道なので慣れた感じ、10分弱で到着。既にかなりの人混みだったが、何故か海南航空の空いているカウンターがあり、直ぐにチェックインできた。荷物検査台では、これまた何故か傘を出すように言われる。分からない振りをしてみたら、「かさ」と日本語で言われる。日本人には傘を出す意味が分からないだろう。
非常に順調に搭乗も出来た。フライトは満席。後は出発を待つのみ。ドアも閉まった、さあ。ところが、出発しなかった。エンジントラブルらしい。一度出掛かった機体は元へ戻る。そして音がしなくなる。不安が過る。機長からアナウンスがあり、当分出ないことが分かる。するとCA達は慣れた様子で、あっと言う間に暑いお茶を配る。そして30分後には機内食も出してしまう。こちらが心配になる素早さである。しかしこれが中国だ、乗客の不満を和らげる一番の方法は先ず口に物を入れること。これは鉄則であろう。実に見事。そして1時間45分後、機体はゆっくり動き出し、離陸した。
私の隣には小学生が二人、折り重なるように寝ている。彼らはどうやら家族でシンガポール旅行へ行った帰りらしい。旧正月の休みは今週までのようだ。周囲に子供たちが多いのはそのせいか。中国の地方都市の人々も海外旅行を楽しむようになってきている。
ジャスト3時間で蘭州に到着。このフライトは安いのだが、その分時間が掛かる。全員が一度飛行機から降ろされ、ターミナルへ。遅れているためか、実に素早い対応で20分後には機内へ戻る。よく見ていないと置いて行かれそうな雰囲気。そして一部乗客が入れ替わって出発。私の横の二人は今度は座っているのに飽きてきて、活発になるが、私に被害はないので好ましく思う。蘭州からウルムチまできっちり2時間掛かった。