お知らせ

>>お知らせ一覧

Myカテゴリ
コラム (88)
ブログ(タイ) (74)
ブログ(香港) (43)
プロフィール (1)
寺子屋チャイナ(ビジネス) (9)
寺子屋チャイナ(学生) (6)
旅行記(アジア) (293)
旅行記(インド) (138)
旅行記(スリランカ) (39)
旅行記(トルコ) (41)
旅行記(ベトナム) (61)
旅行記(中国) (189)
旅行記(台湾) (43)
旅行記(日本) (48)
茶話会 (9)
読書感想文 (2)
講演会 (21)

2012.08.20

 旅行記(中国)

カシュガル散歩(5) ウルムチ空港 奇跡の乗継

(4)   乗継で走る

私は今日中にウルムチからカシュガルに行かなければならない。余裕を持って1時間50分の乗り継ぎ時間を設けたつもりでいたが、その時間は既にシンセン空港の遅れで使い果たしていた。蘭州出発時に遅れは1時間となっていたが、乗り継ぎ時間は50分しかない。通常国内線であれば、50分は十分な時間であるが、ウルムチ空港はターミナルが分かれており、前回の経験から、現在乗っている海南航空は第2、これから乗る南方航空は第3ターミナルとなる。このターミナルは少し離れており、第2を一度出て第3に行くには、少なくとも5-10分は掛かる。

先ずは機内でチーフパーサーに相談した。彼は直ぐに機長に聞いてみると言い、その結果、1時間前に着陸するので大丈夫と回答した。しかしその後、やはり50分前しか着陸できないと分かり、私をエコノミーの一番前に座らせた。その席に居た人間は黙って後ろへ移った。彼は航空会社従業員か、はたまた公安か。

そして着陸後、ビジネスクラスの乗客を飛ばして、私を一番先に降ろす。ところがそこはタラップで、バスが待っていた。地上従業員は一般バスに乗れと指示を出したが、私が日本人と分かると何と日本語で話しだす。時間が無いと告げると、横に来ていたビジネスクラス用のミニバスに私を乗せ、中にいた女性従業員に託した。

バスは直ぐに出発し、直ぐにターミナルへ到着。そして女性と私は走り出す。女性は途中、カウンターで南方航空チェックインの可否を確認、ダメと分かると直ぐにタクシーを拾えと指示する。ターミナルから外へ出ると、タクシーは見付からない。第3ターミナルが遠くに見えたので、取り敢えず走り出す。道は整備されておらず、雪が積もる車道をひた走る。途中から上りになり、相当きつくなるが、がんばる。そしてとうとう第3に到着。時間は4時を過ぎていた。出発階は2階、エスカレーターに乗り、南方航空カウンターへ。




チェックインカウンターには人は殆どいない。しかし係官は悠々と電話している。大声で、便名を叫ぶ。流石に反応した。直ぐにボーディングパスが出て来た。その時、私の便の搭乗アナウンスが流れた。それから荷物検査に進む。ここは混んでいたので、ファーストクラス用を通してもらう。靴を脱ぎながら、カシュガルのN教授に電話。その後、搭乗口まで走り、何とか間に合った。離陸予定時間の15分前であった。ドーッと疲れが出た。奇跡的に乗れた。