夕飯とマッサージ
その日の夜はJ教授、S教授の同窓生、恩師などが数人集まり、宴会となる。ここカシュガルは南新疆最大の都市であり、かつウイグル族の割合が高い地域。ウルムチなどとは違い、街を歩いていても伝統的な帽子をかぶったウイグルの人々が多く見受けられる。我々が思う新疆の様子に非常に近い。
学生時代をウルムチで送った優秀な人材ばかりが集まった宴会。家庭の都合や本人の意思で故郷に戻り、カシュガルの役所や銀行に勤めているという。恩師によれば、「もしあのままウルムチに残って勉強していれば、相当な幹部になっていただろう人材もいる」とのこと。
料理は伝統的なウイグル料理で羊の肉は勿論だが、大豆や野菜など庶民的な料理も並び、実に美味い。カシュガルは不思議なくらい料理が美味い、何故なのだろうか。
食後、数人で脚マッサージに行く。夜は零下10度の街を息を白くしながら歩いて行くと芯まで冷える。香港も寒かったが、ここの寒さは本物だ。マッサージ店は大きかったが、お客が多く、マッサージ師はなかなか来ない。ようやくやって来たマッサージ師は全て漢族で内地からの出稼ぎ。ウイグル族のマッサージ師は珍しいらしい。この辺にも労働概念の違いが出ているようだ。