都市のバザール
お昼はまたいい雰囲気の店でローカルフード。羊肉入り包子。蒸籠の中の包子の上にナンを載せて、その汁を少し吸い取る。その後そのナンはシシカバブーの皿になり、我々の目の前に登場する。このナンの味が忘れられない。ナンには塩気があり、羊肉汁との融合が素晴らしい。しめに小椀のラグメンを食べれば、もう完璧。
午後はカシュガルの街中にあるバザールを見学する。こちらは物凄い人出で、迷子にならないか心配になるほど。先程の穏やかなローカル市場と異なり、人ごみで緊張してしまう。
ここでのお目当ては帽子。カシュガルの男性は皆帽子を被っており、帽子には相当の拘りがあるように見える。私とA教授は冬用の帽子を持っていなかったので、勇んで買いに走る。しかしあまりにも多くて、選ぶことが出来ない。結局私は適当な物を選んでしまったが、A教授は実にハイカラな帽子を購入。早速被って歩き出すと、周囲の人が皆振り返って彼を見る。彼が帽子を指さすと「いいね」という合図で指を立てて来る。これが一人や二人ではないので、驚く。確かによく似合っているのだが、それにしても何かある。
楽器や絨毯を売る店が多い。こちらは観光客もたくさん来るので、日用品と言うよりお土産物が多い。売り子も何となく座っている感じで、先程のローカル市場の楽しそうな明るさは全くない。こちらは仕事場なのである。