2月13日(月)
(3) 3日目 カシュガルの小学校
月曜日の朝、ホテルの部屋から外を眺めると、隣の学校で雪の中、朝礼のような物が行われていた。ウイグル族の子が多く見えたが、先生の声は普通話。しかも朝から大声で何か怒鳴っているように聞こえる。
新疆では漢族の学校と少数民族の学校は分かれていると聞く。だが、例えばウイグル族が将来良い職に就くためには、漢族の学校で普通話に慣れて、大学入試試験をパスして、良い大学に行く必要がある。そのため、小学校から成績の良い子、親が将来を考える子は漢族学校へ行く。
最近ではウイグル族の子でもウイグル語が上手く話せない、お爺さんなどとコミュニケーションが取れなくなる子が出て来ているという。経済至上主義で考えればやむを得ないことかもしれないが、少なくとも新疆に住んでいるのに、自らの民族の言葉が不自由というのは、如何なものだろうか。
前回の訪問でも聞いたいが、ウイグル族の学校で高校まで過ごした人が、内地の大学に行くには、1-2年の普通話教育を別途受ける必要があるほど、不便ではある。しかし何が幸せであるかは、人により違うのではないだろうか。