大宴会
夜は大宴会となった。明日カシュガルを離れる我々を送別するとして、J教授、S教授の友人、知人が三々五々集まって来て、席に着く。そして恩師の先生を中心に話の輪が咲く。
我々は本当にだしに使われているようだ。しかしそれでも良い、何か不思議な雰囲気、連帯感がそこにある。一人ずつ送別の辞を述べる。そうしてお互い抱きあい、強い酒を酌み交わす。実に熱い。
本日は厳しいウイグルの現状を色々と見て来た。だからこそ、この連帯がどれだけ重要か、支え合う必要性の意味を理解できる気がした。だが現実は甘くない。この優秀な人々が、真に笑顔で暮らせる環境は果たして出現するのか、酒をあおりながら考えたが、先は見えない。