2月15日(水) (5) 5日目
大雪 空港閉鎖 チケット変更
カシュガル最終日。何となく名残惜しいが、こんなに長く一つの街に留まったのも珍しく、そろそろ体が次の街を目指している。先生達は今日はウルムチまで移動して泊まるが、私はカシュガル⇒ウルムチ⇒シンセン⇒香港の長旅となる。と思っているとメールが入ってきた。何と私が乗るはずの午前のウルムチ行き便は午後7時発となるとある。そうなるとウルムチでの乗り継ぎは不可能であり、早々に対策を迫られる。ホテルのロビーに降りていくと、まだ電気も点いていなくて(節電かもしれない)、フロントの女性に事情を話すが、「そんなの自分で電話しろ」といった雰囲気が漂う。
外へ出るとまた雪。しかも昨晩かなり降ったのか、相当積もっており、これによってカシュガル空港が閉鎖に追い込まれたようだ。N教授、J教授に知らせすると、彼らの午後便も夕方まで遅延とのこと。カシュガル空港の再開は午後3時以降らしい。ウルムチ行きに関しては遅延で腹をくくり、今晩はウルムチ泊まりとする。こちらはJ教授などもおり、安心。だが、今日のウルムチ⇒シンセン間のフライトを明日に変更しなければならない。これはどうすればよいのか。しかもこのチケット、香港の友人が代理で買ってくれており、フライト情報は全て彼の方に入る。そしてその彼は台北に出張中。絶望的な距離の隔たり、時間の隔たり。
仕方なく、自分でCAに電話してみる。案の定、電話は全く繋がらない。勿論このホットライン、カシュガルだけでなく、全中国共通だが、電話する人は無尽蔵にいそうで、また絶望感に囚われる。何回かトライするといきなり音声案内になる。先ず言語を選ぶ。中国語、英語、そして、何と4番目ぐらいに日本語、というではないか。思わずこれを押すと、あっと言う間に流暢な日本語で返事が来た。
後はスムーズだった。元々のチケットが格安だったため、明日のフライトに変更すると相当の追加料金が掛かることが分かる。だが先方からアドバイスがあり、明後日なら3000円ぐらいで変更できるという。その丁寧な対応に感激。おまけに変更後再度電話が鳴り、「実は先程の金額がもう少し安くなる。間違えて申しわけない」と。こんなサービス、中国にあったんだ、とこの時ばかりは日本的サービスにグッと来た。