空港大混乱
午後みなと共に空港に向かう。例のカシュガル老城も雪に埋もれていた。空港までの道に問題はなく、3時過ぎには空港に到着。先生たちのフライトは午後4時過ぎと言われ、私のフライトはと、掲示板を探すが見付からない。どうしたんだろう、と見ていると、何と何と「キャンセル」とあるではないか。
さあー、困った。空港は大勢の人で大混雑。先生達はチェックインの列に並んだが、一向に進まない。J教授がカウンターで確認したところ、確かに私のフライトはキャンセルであるが、一緒にチェックインすれば一人ぐらい何とかなるだろうといういい加減な答えを得る。通常ならそれも中国だろうが、皆が乗りた混乱状態でチケットを持たない人間が乗れるのだろうか。仕方がないのでみなと並ぶ。
運命のチェックイン、ところが実にあっさりと私のボーディングパスも出て来てしまった。何の交渉もなかった。狐につつままれる、とはこのような状態だろうか。後で分かったことだが、私の予約は海南航空、皆さんの予約は大新華航空、一見関係ないようだが、何と大新華は海南の子会社だった。親会社のお客だからグループとして入れてくれようだ。それにしても、あの混雑の中、チケットが取れたのは、私が外国人だったからだろうか。
フライトは4時過ぎと聞いていたが、当然のように4時になっても動きはなかった。まだ一機も離陸していない。雪に慣れていないカシュガル空港、相当神経を使って整備しているのだろう。4時半ぐらいから飛行機が飛び始め、我々のフライトは午後6時に飛び立った。私の元のフライトは午後7時だったから、少し早くなってしまった。喜ばしい。
ウルムチでは、予定外だが、みなと同じホテルの宿泊。ただ空港到着後、ホテルには行かずにJ教授宅へ直行。そこにはJ教授夫人とS教授夫人が料理を作って待っていてくれた。これは恩師であるA教授への最大限の配慮である。この師弟関係もすごい。