ウルムチ街歩き
博物館見学を終え、バス停に向かった。その途中に、きれいなショッピングモールを抜けた。ここはウルムチとも思えないほど、高級ブティックが並び、ブランド品が溢れる。その横には有名外資系ホテルも開業しており、いよいよウルムチも、普通の街になって来ている。
バスは専用レーンがあり、バス停もキチンと区分けされていた。半年前は工事中だっただけに、そのスピードが今の中国を象徴している。大バザール近くまで乗ったが、漢族もウイグル族も普通に乗っている。今やウルムチは民族混在の都市となっている。この辺はカシュガルとは大いに異なっている。
ホテル付近に戻る。ガイドさんは携帯を見て慌てている。そこへJ教授が登場した。我々には絶妙の連携に見えたのだが、実は彼女が教授からの電話を見落とし、連絡が付かない教授は慌ててホテルにやって来たという訳。この時の彼女の慌てぶり、恐縮ぶりが中国の子弟関係を表していた。
ホテル裏のラグメン屋で昼飯。カシュガルと異なり、時間の流れも速く、レストランも混んでいる。何とか席を確保して、麺を待つ。相変わらずラグメンはどこでも美味い。そしてカバブーも登場し、満足。もっとゆったり出来ればというのは贅沢だ。
午後はホテル裏を散策。この付近はウイグル族が多く住む場所で、興味深い。漢族は零下15度でも帽子を被らないが、ウイグル族の男性は必ず被っている。ただカシュガルほど、格好良い帽子は売っていない。これは何故であろうか。
ナンを売る店では、小さい羊肉まんを焼いている。このカリカン感と中から飛び出るジューシーな汁が堪らない。熱くてやけど寸前だが、果敢に挑戦。マレーシア資本のファーストフード店もある。ここではしっかりとハラールが行われ、安心して食べられるという。そうか、イスラム教国マレーシアを活用した中東ビジネスの余波がこんな所にも来ているのか。
馬肉ソーセージを売る店があった。あまりの大きさに圧倒される。美味しいのだろうか、興味津々ながら、その形状と大きさから、流石にパスする。J教授の出身地、アクスの特産品だとも聞いた。日本では馬刺しを食べるが、こんな大きな馬肉とは。
おしゃれな喫茶店に入る。コーヒーが1杯、40元ぐらいする。夜はレストランのようだ。彼女はパフェのような物に挑戦。我々はコーヒー。だが、注文してもいつまで経っても出て来ない。ちょうど休み時間なのだろうか、3回催促してようやくコーヒー1杯。何回も言うが、サービスの概念はまるでない。折角の雰囲気が台無しだ。