3. ハノイ (1) 一日目夜
空港で
8年ぶりのノイバイ空港は特に変わった様子はなかった。前回来た2004年に新空港開港直後だった気がする。イミグレはスムーズで問題はない。先ずは両替所に行き、両替する。午後8時過ぎ、ズンさんから指示があった両替所以外は全て閉まっていた。有難い。続いて携帯のシムカード購入。こちらも10ドルで簡単に購入できた。ベトナムも便利になった。
外へ出ると、タクシーの声が掛かる。白タクは嫌だったのでタクシーの列を探すが、制服を着た女性が凄い勢いで「こちらへどうぞ」とばかりに手を広げる。その勢いに押されて乗り込む。大丈夫だろうか。こういう時、結構不安に陥ったりする。空港を出ると外は真っ暗、あまり変わりがないように見える。ある程度行くと以前も見たキャノンの工場が見え、方向性は確認できる。
どこをどう通ったのか分からないが、かなり細い道に入った。時間は9時半を過ぎ、外は小雨。とうとう予約されたホテルに着き、タクシーはほぼ正規料金を取り、去っていった。さて、疲れたし、空腹を感じながら、チェックイン。ところが・・・。
予約はベッド1つ
ボーイが私の荷物を持ち狭い階段を上がり始めた。このホテル、6階建てだがエレベーターはない。どこまで上がるのか、と思うとボーイはスルスルと6階まで上がってしまう。私は息も絶え絶えに??後を追う。ようやく追いつき、部屋に入ると、そこにはベッドが3つあり、何と真ん中に西洋人の女性が寝ていた。驚いていると、そこを通り過ぎて、更に奥に。そこにもベッドが3つあり、ボーイが1つを指す。
私には何がどうなっているのか理解できなかったが、分かったことは、私の予約は個室ではなく、ベッド1つだということ。驚いてズンさんに電話を入れると彼も驚いてボーイと話し出す。どうやら話がついたようでボーイが荷物を持って降りていく。安心して着いて行ったが、何と1階まで降りてきてしまい、また息が切れる。先程チェックインした時の女性に話すと、「部屋はない、取り敢えず今晩はあるベッドに寝てくれ」とすげなく答える。このような対応には腹が立つ。文句を言うと彼女も四の五の言うが、最後は「他のホテルを探す」を言い、電話を掛ける。
2-3軒に掛けてどこか見付かったのか、不機嫌そうにボーイを顎で呼び、何か伝える。そして私に向かって、ボーイについて行けと軽くいい、申し訳ないの一言もない。何故なのだろうか。ボーイは外へ出ると私の大きめのバックをバイクの前に挟み、後ろへ乗れと言う。小雨は降るが何とバイクは走り出す。そして3分ほどで、ホテルの前へ。
系列ホテルかと思ったが、全く違うホテルにチェックイン。ここのフロントは実に愛想がよく、またエレベーターもあり、個室も広かった。ネットも繋がり快適。これで20ドルなら満足。実は部屋がここしか空いていなく、前のホテルが差額の5ドルを負担して、私が泊まっていることが翌日分かったのだが。