9月7日 ランプーンへひた走る
今日はチェンマイ郊外ランプーンと言う街へ行く。昨年12月日本人Sさんの花農園に2泊させて頂いたが、とてもよい所だったので、手配師バーンタオ氏にお願いして、車で連れて行ってもらった。以前アユタヤまでは車で行ったことがあるが、こんな長距離の車移動は初めての体験。
バンコック市内を昼頃出発。昔はよく使ったドムアン空港付近の風景は何となく懐かしい。高速道路を快適に飛ばす。天気はよく、向こうには白い雲が見える。その後国道1号線に繋がる。高速道路ではないが、道幅も片道4車線と広く、快適。高速道路とは速度の制限だけではなく、信号が無く、人や自転車が走らない道だと、改めて実感。国道1号線はバンコック近郊では準高速道路だ。
途中には田園風景も広がり、いい意味で田舎道である。タイという国はやはり農業国なのだ。大きな街が近づくとバイパスが整備されており、1号線と別れて街をすり抜け、また1号線に合流する。何とも面白い。
ガソリンスタンド脇の食堂で食事。これが意外なほど美味い。タイではこの手の店がどこでも美味いという不思議。またガススタンドの充実ぶりは凄い。セブンイレブンやスーパー、ちょっとした食べ物屋が並ぶ。中には「すいか」という名前の服屋まで。この店、タイでは有名だとか。
最初はいい天気だったが、途中から大雨に。あまりの豪雨に車を停めるべきと思うほど。しかも雲がある下では激しく降り、雲が切れると途端に止まる。これも面白い現象だ。そして途中から車が殆ど走っていない。この路線はバンコックとチェンマイを結ぶ大動脈、と思っていたが、それは勘違いだった。バンコックは大都会だが、チェンマイは一地方都市なのだ。そうでなければ高速道路も作られていただろう。
周囲が暗くなる。夕飯でも食べようかと立ち寄ったドライブイン、トイレへ行くと何とトラック運転手が腰にバスタオルを巻いて、お風呂セットを手に持ってやって来た。運転手の中にはトラックで生活している人もいるという。中には奥さんを乗せて走る人もいるとか。
食堂へ入ろうとすると物凄い豪雨が突然襲ってきた。慌てて車へ逃げ込み、食事もせずに突っ走ることに。バーンタオ氏は運転好きだというが、タイで運転を始めたのはここ1-2年。眠くもならず、着実に運転している。それでもタイの一般人よりはだいぶ速いのだそうだ。タイ人は間に合わなくなると猛スピードを出すが、それまではゆっくり行くらしい。如何にもタイ人だ。
バーンタオ氏は前回バンコック、チェンマイ間を6時間で走ったというが、結局この日は10時間ほど掛かり、午後10時過ぎにようやく到着した。ランプーンの花農園では何故か若い日本人女性が夕飯を出してくれた。これも美味かった。