5. エンバイ 延々エンバイへ
それから延々と車に乗る。延々と思うほど、山道を進み、時々平地を走る。地図ではグエンタイからエンバイまでは100㎞ちょっとに見えたが、地形が平地ではない。道もよくない。途中茶畑は結構あった。この辺り一帯、地形が傾斜していれば段々畑か茶畑を作るようだ。それ程に茶はポピュラー。小さな農家が1軒ずつ栽培しているらしい。何となくよい雰囲気。
セメント工場が見えた。石灰が取れる場所もあるらしく、かなり大掛かりな工場であった。特に産業も見いだせない地域だが、まだまだ発展はこれからか。今回のハノイの発展ぶりは十分実感できたが、それに比べて地方の遅れはかなり深刻。いや、地方は特にハノイになろうとはしていないのだろう。こんな場所でも土地の強制収用なども起こるのだろうか。ベトナムの中国的な部分は、実に中国的らしい。
午後2時頃タイグエンを出て、エンバイ市には行ったのは、暗くなる頃。延々5時間も走った。かなり疲れた。
ホテル
ホテルは湖沿いの大型。広い敷地、大きな玄関。面白いのが、部屋のドアノブ。何故か分からないが、下の方についている。非常に不便。恐らく何か秘密があるに違いないが、フロントの女性は英語出来ないし、ズンさんに聞いてもらっても知らないようだった。
部屋は比較的広く清潔。バスルームは無駄に広く、便器がポツン。如何にも昔の風、社会主義国ホテル。中国の昔を思い出してしまう。ソ連の援助で建てたのだろうか。外にはテニスコートがあり、ナイターでテニスする人も。
インターネットはロビーにPCが設置されており、メールチェックなどは出来る。今やベトナムの昔風のホテルでも最低限のサービスはある。というか、従業員も時々見ているようで、彼らの福利厚生のためにあるのかもしれない。