9月10日 ランプーン4日目
今日はいよいよランプーンを離れる日となった。何となく離れがたい。今朝もしとしと雨が降っている。コテージ前の池も水かさが増している。バーンタオ氏の携帯が鳴り、奥さんから「タイ中部、スコータイあたりが洪水だ。気を付けて帰れ。途中の道はおまわりさんによく聞け」との連絡が入る。またタイも洪水の季節を迎えたのだろうか。
朝食のサンドイッチを食べると、Aさんと娘さんはスコータイ見学を諦めて、早々にランパンの焼き物見学に出立。私は日記でも書こうかと思っていると、既に次のお客さんが到着した。一人はニュージーランドから来たアメリカ人。もう一人はインドのカリンポンからやって来た。Sさんの同業者、仕事で来たというが、彼らがなかなか愉快な人々で語らう。
特にカリンポンは昨年訪れて、気に入っていた街。話しているともう一度行きたくなる。彼らはここに3泊するらしい。私ももっと居たかった。これもご縁というものか。来年何とかカリンポンを再訪しよう。
お昼の時間が来た。すると日本人の女性が二人入ってきた。聞けば、和菓子作りを教えに来たという。驚いた。それなりに年輩の方だが、ボランティアでタイのみならず、中国雲南省などにも教えに行くという。彼女の作った「鶯餅」が振舞われた。実に懐かしい味がした。昼ごはんはインターナショナルな集いとなった。これがSさん農場をよく表していると思う。誰でも気楽にやって来て付き合う。ある種の理想郷だろう。もち米を揚げ、そこにあんかけを掛けて食べる料理。実に美味しかった。美味しいは万国共通。皆お替りしていた。何だか嬉しくなる。
とうとう農園を離れる。チンさんという従業員に農園の車でチェンマイのバスターミナルまで送ってもらう。約1時間。彼女は雲が遠くに見えると雨が来ると素早く察知。一度で良いから雪を見てみたいとも言う。現在はまだタイ国内旅行。今後彼らが日本へ来ることがあるだろうか。でもランプーンのゆったりした生活が一番幸せであろう。
バスは順調にチェンマイからチェンライへ。この路線は昨年末一度に乗っているので緊張感はない。途中豪雨が来たかと思うと、虹が出たりとなかなか面白い。山道を走り、平地の田園を走る。3時間強でチャンライのバスターミナルへ到着。ところが・・・。
チェンライは凄い雨だった。全くどうしようもないほど降っていた。タクシーを探してホテルを探そうと思っていたが、全くいない。西洋人のバックパッカーもお手上げといった様子で茫然と雨を見つめる。どうしようか。仕方なく携帯で電話した。明日会う予定の日本人Iさんに救助を求めた。Iさんは気さくに車で迎えに来てくれ、そのまま近所のホテルに飛び込んだ。550バーツと言われ、WIFIもフリー。チェンライの安さを感じた。
夜は小雨になった所で、近所のレストランでニガウリスープと野菜煮込みをおかずにご飯を食べた。華人系の店だったが、言葉は英語だった。