9月11日 チェンライ
今朝は昨日の豪雨が嘘のように良い天気だ。朝は近所の麺屋で豚肉入りきしめんを食う。どこで食べても美味いが、30バーツは安い。チェンライの物価はバンコックより安いと言える。
午前中は昨晩救助を依頼した日本人、Iさんよりお話を聞く。彼は日系企業のバンコック駐在員を辞め、3年前からこの地に移住。コーヒーと米を商っている。コーヒーはチェンライ郊外のアカ族の村で栽培。自ら週に一度は出掛けて行き、焙煎するという本格派。日本人を中心にタイ国内でネット販売。最近タイ人も急激にコーヒーを飲むようになったと言い、今後の潜在的な市場拡大が予想された。
Iさんは言う。日本の農業関係者はタイなどへ技術を持って進出し、ここで農業をやるべきだ。タイにもマーケットはあるし、東南アジアにもある。日本だけが全てではないと。
チェンライの生活はストレスも少なく快適。日本人は400名ほど滞在しているが、殆どがロングステイ。平均年齢は70歳近いらしい。そんな中で若手のIさんの生き方は私には大いに参考になる。大儲けするのではなく、自分のやりたいことを一歩ずつ実現していく、いいことだ。
お昼は近所で鴨ごはん。スープも付いて30バーツ。これもまた美味しく、そして安い。そのすぐ近くのお寺を見学。このお寺、堂に入ると風が吹き抜けて外の暑さを全て忘れさせてくれる。これは設計の知恵なのか、仏の御心か。
金ぴかの時計台を過ぎる。道路標識を見ると道路名がタイ語、英語、中国語の併記となっている。ここは華人の街か。確かにお茶を売っている店では中国語が通じたが、英語も話した。うーん、このこじんまりした街、なかなか面白い。チェンライの創始者、メンライ王の像が道沿いに建てられていた。1262年、メンライ王がこの地に遷都したとある。
ホテルの南、徒歩20分の所にセントラルプラザがあった。高い建物が少ない、デパートもなかったチェンライにようやくできたショッピングモール。タイという国はやはりバンコックの一極集中だ。店内はどこにでもある店舗が並び、平日夕方でも人はそこそこにはいる。ふじレストランという日本料理屋、数年ぶりに入って見る。お客は結構多い。また食べ放題の店が多く、中には回転寿司の回転台の上を色々な食べ物が回り、更には周囲にも沢山の食べ物が並んでいる店に人気があるようだった。タイ人の食生活も変化が見える。