9月14日 MKダンスを見る
今日は大学の同窓生Oさんの誘いでアユタヤへ行く。アユタヤと言えば、昨年の洪水で甚大な被害があった場所だが、半年後にはほぼ復旧したと聞いており、行って見ることにした。バンコックを11時に出たため、途中で昼食時間となり、道路脇のBig Cというショッピングセンターへ入る。この店舗、タイではどこにでもある。そして中に入っているレストランも大体同じ。ある意味で安心して入れる場所である。
今日はMKをチョイス。タイスキと呼ばれる鍋は、日本ではコカレストランが有名であり、私も昔何度も行ったが、最近では高い、サービスが悪いと何かと評判を落としている。それに引き換え、7年前に初めて入ったMKというレストランは、庶民的で安くてサービスが良いことウリに、急速に店舗を拡大、今ではバンコックではどこにでもあると言うほど、知られる店となっている。
タイスキはタイの国民食となったと思う。平日の昼間だというのに、お客で満員だ。暑いタイで鍋を食べるなどは日本では考えにくいが、タイ人は鍋好きだ。Oさんによれば、「タイ人従業員はこちらの奢りだと言えば、エビやイカを食べるが、普通は肉を入れて食べている」という。実はタイでは海鮮が高い。通常は野菜と肉で食べる、面白い発見だ。因みにタイ人はイカは食べるがタコは食べない。だからMKのメニューにタコはない。
昼間から鍋をつつくのは悪くない。何だか幸せな気分になれる。そしてその幸せな気分を更に盛り上げるのが、MKダンスだ。突如店内に大音響が流れ出し、「MKスキスキ」との音楽に合わせ、何と従業員全員が客の座るテーブル間の通路で踊り出す。初めて見た私は呆気にとられていたが、一般の客は慣れたもので、平然と鍋をつつく。
このダンス、オーナーが考えたというが、何のためであろうか。従業員の健康のため、それともメジャーリーグのようなパフォーマンス、いずれにしても何だか、笑ってしまう。従業員には若い女性もいるし、おばちゃんもいる。決してやりたくはないだろうが、仕事と心得ているのだろうか、アメリカみたいに皆で楽しもうという雰囲気はなく、その遠慮がちな踊りが微妙に嬉しい。
鍋をたらふく食べた後、デザートにアイスまで食べてしまった。MKの魅力に嵌りそうだ。