お茶屋で昼ごはん
優雅なお茶屋を出ると、その付近は画廊などもあり、ちょっとおしゃれなエリアであることに気が付いた。ズンさんと2人、次に向かって歩き出す。途中にローカル市場があり、立ち寄る。理由はベトナムの生茶を探すため。生茶と言えば中国茶の世界ではプーアール茶の一つ。だが、ベトナムで生茶と言えば、まさに生の茶葉。それを市場から買ってきて自分で煮出して飲むという。最近では珍しいもののようで、お婆さんなどが買いに来るらしい。店でも奥にビニールに入れてしまってあった。
また少しオシャレな通りに出る。そこにもう一つの茶屋がった。こちらは昔の家屋をうまく利用して、個室を作り、細長い廊下の向こうには喫茶室があった。何となく腹が減る。ズンさんも同じだったらしく、先に昼飯を食べてからお茶を飲もう、という話になる。すると店員2人が自分の昼飯をどこからか出前していた。それを見て、我々もお願いしてしまう。この辺の融通の利くところが素晴らしい。
そしてそこで出会ったのが、ブンチャーと呼ばれる、焼き肉と野菜をスープに入れ、そこに麺を入れて食べるベトナム風つけ麺。このブンチャー、圧倒的に美味い。肉の旨みと麺が非常にマッチしている。これを食べてしまうと、フォーをあまり食べないと言われても納得出来る。うーん、ハノイのB級グルメは相当に奥が深い。
その後は、お茶屋で鉄観音などを飲み、かなり寛ぐ。店番の女性は大学生。お茶が好きというより、ちょうど良いバイトとして働いているそうだ。お茶よりジュースが好きなのかなと思えるほど素直な子だった。