オリエント急行の終着駅
昨日同様歩いて海峡付近へ。駅があった。気になっていたので今日は行って見る。シルケジ駅、1890年に駅舎が完成したあのオリエント急行のトルコの終着点であった。なかなか雰囲気のある建物。
オリエントエキスプレスという食堂がある。こんな所で食事をすると気分が出そうだ。飾り窓のある待合室もある。相当に暗い中、光が窓から差し込む。いい雰囲気がある。最近オープンしたという博物館には鉄道関連の展示物がある。
あのアガサクリスティが『オリエント急行の殺人』を発表したのは1934年。アガサは夫の仕事に同行して何度もオリエント急行に乗ったというが、やはりここに到着したのだろうか。ヨーロッパ人のオリエントへの思い、憧れが詰まっている街、それがコンスタンチノープなのだろう。
周囲には沢山の人が、低い椅子に座り、チャイを飲んでいた。この仲間に入りたかったが、何となく入りかねた。そこには常連だけが許される何かがあるような気がした。駅舎の外壁工事も進んでいる。
駅に新しい電車が入って来た。今はイスタンブール付近を走るだけのローカル列車。今でもブカレストやベオグラードへ行く国際列車も運行しているようだが、とてもそんな感じはしない。静かなローカル駅である。