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2013.02.25

 旅行記(トルコ)

トルコの茶畑を訪ねて (29) トラブゾンにもアヤソフィア

トラブゾン散策

午前中仕方なく荷物を預けて、街へ出た。先ずは腹ごしらえで、近くのレストランで朝ごはん。店頭に並んだおかずから、鶏の煮込みとさやいんげんをチョイス。パンは食べ放題。店からハミだした路上のテーブルで食べていると、気分はヨーロピアン。味もまずまずで、眠気も吹っ飛ぶ。







そして歩き出す。私がトラブゾンという街の存在を知ったのは、沢木耕太郎の深夜特急。彼はトルコでアンカラ、イスタンブールを訪ねているが、もう一つ、ここトラブゾンにも寄っている。40年前のトラブゾンは、田舎の港町と描かれており、坂が多いとあった。実際に歩いてみると確かに黒海から直ぐに丘が連なり、平地は極めて少ない。その坂道を海と平行に歩いて行く。




40分ほど、歩き続けると、丘の上にアヤソフィアが見えてきた。イスタンブールでもその存在感が抜群のアヤソフィア。ここトラブゾンでは、相当小型であるが、やはり光を放っていた。基本的には教会であったが、今は博物館という名前で公開されている。建物の中には随所に宗教壁画が残されており、往時を偲ばせる。




トラブゾンは紀元前にギリシャ人の南下で作られた街。その後東ローマ帝国時代にキリスト教が入り、このアヤソフィアが教会として作られた。オスマントルコ時代にはモスクとして使われ、20世紀に入り、博物館となる。




 

外にはカフェがあり、観光客がチャイを飲んでいる。私もチャイを注文し、座る。実にゆったりとした時間が流れている。いや、一瞬時が止まったかのような錯覚を起こす。午前中の暖かな日差しが心地よい。チャイクル、というテーブルクロスに書かれた文字が、いよいよ茶畑が近づいてきていることを告げている。




帰りもまた歩く。相当に疲れていたが、モスクあり、サッカー場あり、公園ありで、楽しく歩く。この街は古い建物が多いが、比較的整備されており、きれいに見える。黒海床山に挟まれた狭い敷地に住む人々、皆が陽気に見えた。