(2月23日) 広州へ行く
今日は東京のお茶屋さんI夫妻に同行して、広州へ行くことに。本当は数日滞在したかったのだが、予定が入り1泊になってしまった。広州は実に5年ぶり。その時も1泊でバンコックへ行ってしまった。広州はあまりご縁のない所か。
2008年の旅
http://hkchazhuang.ciao.jp/chatotabi/china/guangzhou_1.htm
今回はI夫妻に従い、羅湖経由、和諧号に乗って広州東駅へ向かう。このルートは初めてだ。先ずはMTRウエストライン(昔はKCRだ)の九龍塘駅で待ち合わせ、羅湖へ。今日は土曜日だが、九龍塘駅はかなりの混雑。列車は3分に一本は来る、趙過密ダイヤ。未だに香港は土曜日半ドンが多いのだろうか。
羅湖のイミグレはそれほど混んでおらず、スムーズ。粉ミルク買占め事件後、荷物検査が厳しくなったと聞いていた中国側では、既にほぼ検査は行われていなかったが、大きな荷物を持つ怪しい人物はどんどん呼び止められ、別ルートへ連れて行かれていた。良かった、呼び止められずに。
I先生はいつも羅湖の茶餐庁でお休みするそうで、その間にI太太と私が切符を買いに行く。和諧号の切符を買うには身分証の提示が義務付けられているが、中国人や香港マカオ居民は、自動販売機で銀聯カード(又は現金)と身分証を挿入すれば簡単に買える。だが外国人はパスポート提示にため、窓口へ。その窓口は何と荷物検査を超えた所にあり、不便。そして途中で職員の交代などもあり、結構待たされる。更にはもうすぐ我々の番が来るという時になり、財布に香港ドルしかないことに気が付く。バッグは茶餐庁にあり、取りに帰る暇はない。すると目の前にハンセンバンクのATMが。HSBCのカードを差し込むと自民元が出て来て事なきを得る。
それにしてもすごい数の列車が動いている。15分に一本、もう少し遅くなると10分に一本、シンセン⇔広州間を和諧号が走る。16:40発の列車に乗る。北京で乗っていた車両とは明らかに違う。車両の真ん中に乗り口があり、席は左右に分かれている。トイレの付近が異常に広い。食堂車もゆったりしている。トイレの前には席が2つあり、何故かオジサンが座っていた。食堂車も満席。どうやら前の列車に乗り遅れた人たちが乗り込んできているらしい。私の隣は父親が幼稚園ぐらいの息子を膝の上に乗せ、2人で1つの椅子に。うーん。
列車は速度を150-160㎞程度までしか上げない。これは列車事故以降に規制が敷かれたせいだろうが、やはり遅いと感じる。しかも途中で3つの駅に停まり、広州に到着したのは1時間20分後だった。
10年前の広州東駅は周囲に殆ど何もない駅だったが、今回行ってその発展ぶりにビックリ。10年間ずっと進化している駅のようだ。タクシー乗り場も上手く機能しており、左程待たずに乗車できた。運転手も愛想がよい河南人で快適。北京などでは愛想などまるで期待できないが、広州は何故かよい。
私は松江でお茶屋をはじめるというIさんが予約した旧市街地のホテルに転がり込む。ここはビルの7階がホテルになっている。ツインで入れたはずの予約がシングルになっており、一瞬青ざめたが、直ぐに替えてもらった。部屋は狭いが清潔で便利。ネットも直ぐに繋がった。
毎年2度は来るというI夫妻は別の定宿にチェックイン。こちらは我々の倍の値段だが、相当に広い。これなら広州ライフは快適だ。夜は9時から陶陶居で夜飲茶。お粥、スープから点心まで本当に絶品だった。食べるだけ食べて、腹が一杯で動けないほど。こんな体験は久しぶりだ。10時過ぎても若者から年寄りまで大勢がひたすら食べて、飲んでいる。これは気持ちの良い光景だ。
繁華街にも人が沢山いる。何だか楽しくなる。I夫妻には「広州はそんなに面白い所ではない」などと言ってしまったことを後悔する。ホテルに帰ってもその余韻が覚めずに、Iさん相手に夜中の2時半まで話し込む。シャワーも浴びずに寝入る。幸せな生活だ。