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2013.03.03

 旅行記(トルコ)

トルコの茶畑を訪ねて (35) トラブゾン 断崖絶壁のスメラ修道院

9月29日(土)  スメラ修道院

翌朝はKさんが是非行った方が良いと言って、わざわざツアーを予約してくれたスメラ修道院へ行く。トラブゾンには観光地が殆どなく、皆必ず行く場所と言われたが、一体どんなところだろうか。

10時前に指定された旅行社前に行って見たが、バスは見当たらない。数人外国人がいたので、同様に待っていると、時間ちょうどにミニバスがやって来て、観光客を収容する。半数は欧米系、後は中東系とアジア系、アジア系と言っても何人か分からない。日本人ぽい人は一人乗っているだけ。料金はスメラ往復で20リラ。これはKさんの予約で5リラの割引があったらしい。感謝。




バスはマチカという街を通り過ぎ、かなり深い山に入る。急な上り坂をグルグルと上り、トラブゾンから小1時間ほどで修道院が見えた。このスメラ修道院、断崖絶壁にはへばり付く建物、という表現が妥当なほど、切り立った山の斜面に建っている。一体誰が何のためにこんな建物を建てたのだろうか。高所恐怖症の私には信じられない。




1時間の自由行動で、各自思い思い、坂を上り、修道院へのアプローチを開始する。観光客、特に女性が多いので、写真を撮りながらゆるゆると歩いて行く。15分ほど歩くと、修道院の前に到着。だがここからさらに厳しい階段を登らなければならない。4世紀の建てられたとも言われるこの建物、作業には途方もない時間が掛かっただろう。











中はいくつもの洞窟があるが、今は殆ど開放されていない。カッパドキアと同じような宗教壁画が描かれており、その後の破壊の爪痕を見ることができる。修行の場として作られたという修道院だが、こんな山の中に敢えて作る必要があったのか、やはりこれは迫害を逃れた人々がいたということだろうか。どうも歴史はよく分かっていないらしい。非常に興味深いのだが。







建物を一通り見学すると、後は待ち合わせ場所である下の駐車場まで降りていく。この下りの道は本当に林に囲まれ、静寂の中を歩く。目を瞑って木々の声を聴こうとしても何も反応しない。それ程に深い山の道である。まさに思い思いに降りていく。時折写真を撮ってくれと依頼すされるほかは、一人の空間に浸る。




駐車場に降りつくと軽い疲労を覚える。小川のせせらぎの中、木の椅子に腰掛ける。向こうの男性がIpadを触っており、日本人だと分かり声を掛ける。彼は1年半ほど、バックパッカー生活を送っており、アジアのみならず広範囲に旅を続けている。会社を辞め、また社会の戻るための道を探しているのだろうか。彼からスリランカの情報を得たが、これはのちに役に立った。生の情報は非常に貴重であり、また重要だ。




帰りが元来た道を淡々と戻る。午後2時ごろトラブゾンに着いたが、空腹感もなく、そのままホテルに帰って昼寝する。夜はベッドから這い出し、昨日の食堂で別の魚を食べ、満足する。既にトルコに入って10日、疲れが出て来ていた。