7. イスタンブール2 チャイナタウンの無い街
イスタンブールの空港は2回目で慣れたので、電車に乗って市内へ出る。初めは地下を走るが直ぐに地上に出る。今日もいい天気だ、イスタンブールは。途中で路面電車に乗り換え。ここも意外とスムーズ。
陽が西に傾く中、昔の城壁跡が見える。かなりの規模だ。電車を降りて見に行きたい衝動に駆られたが、荷物もあり、断念。そして懐かしいスルタンアフメットに戻ってきた。今回はこの前泊まったホテルの2倍の宿泊代を払い、部屋を取った。だが、それでも部屋は広いとは言えず、イスタンブールの物価の高さを実感した。
部屋に居ても仕方がないので、外へ出た。どうしても気になることがあった。この国際都市、イスタンブールで中国料理屋を1つも見たことが無かった。チャイナタウンはない、と初日に言われたが、まさかレストランが1つもないことはあるまい、きっとどこかにあり、少なくとも中国人観光客は食べているはずだ、と思った。
そして観光地区をくまなく歩いたが、発見したのは、たった1軒だけだった。トルコ人店員に聞けば、オーナーは中国人だというが、不在で会えなかった。中国人の存在が薄い街、それもありかもしれない。豚肉の調達も難しく、中国人向きではない。
因みに翌日街の旅行会社で「中国語で来ます」という張り紙を見て飛び込んでみた。香港等に滞在したというトルコ人が普通話を話していたが、二言目には「絨毯、買ったか?」と聞いてきたのを見ても、中国人は単なるいいお客さんなのだな、と感じた。