お知らせ

>>お知らせ一覧

Myカテゴリ
コラム (88)
ブログ(タイ) (74)
ブログ(香港) (43)
プロフィール (1)
寺子屋チャイナ(ビジネス) (9)
寺子屋チャイナ(学生) (6)
旅行記(アジア) (293)
旅行記(インド) (138)
旅行記(スリランカ) (39)
旅行記(トルコ) (41)
旅行記(ベトナム) (61)
旅行記(中国) (189)
旅行記(台湾) (43)
旅行記(日本) (48)
茶話会 (9)
読書感想文 (2)
講演会 (21)

2013.03.17

 旅行記(中国)

ご縁で行く湖南省茶旅(8) 益陽 安化紅茶を発見する

10月15日(月)  3.益陽2  安化紅茶を発見

翌朝は前日の疲れがあり、ホテルでゆっくり過ごす。それでも今日の工場見学の段取りが全く分からないので11時頃に、昨日のお礼も兼ねて、総代理店に顔を出す。今日は雨も無く、いい気分で散歩した。




  

総代理店に行くと、既に工場側には私の訪問が伝わっているので問題ないと言われ、そしてまた昼時となり、奥でご飯をご馳走になった。一昨日同様、実にうまかった。たらふく食べて、またお茶を飲む。実によいランチだ。


 

何気なく、店の棚を見ていると、殆ど黒茶しかないその棚の隅に、見慣れぬものがあった。安化紅茶、と書かれていたので興味を持つ。店の人曰く、「安化紅茶はほぼ全量がイギリスなどへの輸出であり、地元の人も殆ど飲まない」と。


 

実はこれから東京へ戻り、あるセミナーで「アジア紅茶の旅」という話をすることになっていた。まあ、話のタネにと思い、飲んでみると意外とおいしい。そこに売っていた箱を1つ買う。結構高かったのでビックリ。まあ、茶工場のアレンジやら、食事代やら考えれば、このお店に貢献するのもよいかという気分になる。

 

後日このお茶をセミナーで提供した所、少なからぬ反響があり、また驚いた。「安化と言えば黒茶、紅茶など誰も知らない」「安化紅茶を飲んでみたい、取り扱いたい」との話もあったようだ。日本人の新しい物好きか。

 

安化紅茶の資料は少ないが、調べてみると「1915年のパナマ運河開設記念万博(開催地はサンフランシスコ)で祁門紅茶と並び、金賞を受賞した」とある。何と歴史的な紅茶だったのだが、今では完全に忘れ去られ、ほぼ全量がヨーロッパに輸出されているとの説明を受ける。ごく一部の愛飲家ののどを潤すだけとなっているようだ。これも貴重な茶との出会いである。