(3月15日) 久々の上環散歩
本日は朝から上環散歩。メンバーはA大学から中文大学に留学している日本人大学生2人と香港で働いている日本人女性の3人。何だか若い女性に囲まれて嬉しい。天気はそれ程よくないが、気温は高くなく快適。
先ずはセントラルフェリーターミナルに集合し、ここからミニバスで香港大学へ。東門で降り、大学内を散策。広さは中文大学の方が広いが、迷路のようになっている香港大学は面白い。直ぐに疲れて(私だけ?)スタバで休憩。その後メインビルディングで歴史を感じ、更に新キャンパスまで歩いて行き、散策終了。
バスで上環へ出る。ランチは昨年ブログで紹介した街市内の日本食屋さん「家和」(http://www.yyisland.com/yy/terakoyachina/item/4914)。相変わらず日本人Kさんが頑張っている。凄いな。今日は鮭の頭定食を食べる。ご飯とみそ汁、マカロニサラダが付いて35香港ドル。今の日本では有り得ない値段。周囲は街市で働く人、周辺のサラリーマンなどで込み合っていた。家和で日本食を食べる香港人も増えてきているようだった。
そして向かいのビルにある茶縁坊でお茶を飲む。この店は2001年にハリウッドロードに出来た時からの付き合いだが、一昨年家賃高騰で街市の向かいにお引越し。かなり狭くなったが、自慢の鉄観音の味は変わっていない。実に日本人好み。あまりに馴染みで写真撮るのを忘れた。おばさんは先日故郷の福建省安渓(鉄観音茶の故郷)に帰った際、肘を怪我したようで、ちょっと辛そうだった。
キャットストリートをそぞろ歩く。昔ほどの賑わいが無く、寂しい。階段を降りて楽茶軒に寄ったが、スタッフがランチ中で、店に入れず。残念。ここら辺は10年前、私の週末の遊び場だったな。
下に降りて、上環駅近く。福建系の暁陽茶行を覗くと、馴染みのオジサンがいた。チープな茶器を見ようと思ったが、既にすべて売り切れ。この世界は「売り切れ御免」だから仕方がない。焙煎の効いた鉄観音を頂きながら、レトロな店内を眺める。1936年創業だから実にいい味出している。昨年はここのオーナーに香港の茶の歴史をヒアリングしたことを思い出す。
向かいには潮州系の林奇苑がある。ここは日本のガイドブックにも大抵載っていて、観光客が多い。日本語の出来るスタッフがいて、対応もバッチリ。日本人の観光客のおばさん達が「ソイシンが欲しいのよね」などと大声で言っているのがおかしい。
ここのオーナー、林さんのところには10年来通っており、色々とお茶について教えてもらっている。10年前、私が福建省安渓で貰って来たお茶を、見事に産地から茶工場まで説明してくれて以来、分からないとやってくる。昨年NHKのコラムを書いた時にも林さんから有益な情報を得たので、コラムに林さんの写真を載せたが、渡していなかったので、本日コピーを渡す。
お茶に関しては厳しい林さんが、3人の日本人女性を前に簡単な日本語を使って見たり、冗談を言って見たり、実はおちゃめな一面があることを知る。昔の香港人が普通に飲んでいた六安茶の話を聞く。今の安徽省の六安瓜片という名の緑茶とは全く違う花の香りのお茶が出てくる。やはり確認は重要だ。
上環は乾物屋など古い街並みが残り、歩いているだけでも楽しいが、やはり誰か知己がいると本当に楽しめる場所だ。