(3月17日) ラマ島ハイキング
本日は懐かしいラマ島にハイキングに出掛けた。メンバーはヨットマンでラマ島見学を希望したWさんと27年前一緒に上海に留学していたHさん。Hさんは先週香港に赴任してきたばかり。以前香港に住んでシンセンで勤務した経験があるが、ラマ島には来たことはなかったという。
セントラルのフェリーターミナルで待ち合わせ。昨年私はいつも榕樹湾行きフェリーに乗っていたが、今回は島の南側にあるもう一つのターミナル、索罟湾へ行き、そこからハイキングして榕樹湾から戻ることにした。フェリーは日曜日28ドルと通常より高いが、それでもDBの33ドルより安い。乗客は海鮮を食べに行く、またはハイキングに行く香港人でほぼ満員。我々は何とか2階の一番後ろの席を確保し、風に吹かれながら船旅を楽しむ。
索罟湾は相変わらず鄙びた場所であった。ターミナル付近のいくつかのレストランを除けば、後はあまり人も住んでいない場所。日本人はここのレインボーというレストランに海鮮を食べに来るケースが多く、索罟湾=ラマ島だと思っている人も多いが、それは間違いだ。
索罟湾から歩き出す。直ぐに日本兵が占拠していた洞窟がある。その先からは上りとなり、ハイキングらしくなる。日差しが無く、絶好のハイキング日和に皆、一様に「ラマ島はいい」という。更には蘆鬚城というビーチに降りていくと、人は殆どいないプライベート状態。バーベキュー施設も完備しており、Wさんは「ここまで船で来てバーベキューしよう」と言い出す。小型のヨットなら可能らしい。
それからおおむね上りが続き、ハイキングが続く。徐々にすれ違う人が増える。彼らは榕樹湾から来ているようだ。普通話も聞こえてくる。欧米人、インド系の顔も見える。皆、狭い香港で日頃のうっぷんを晴らすように楽しげに歩いている。
小1時間も歩いただろうか、懐かしの洪聖爺湾ビーチが見えてきた。前には相変わらず発電所の3本の煙突も見える。ここは私が昨年1-4月の間、暮らした場所。水もきれいで海に足を入れる観光客もいる。住んでいたビーチ裏に家は今も空家のようだ。大自然と生きる、という生活には色々と思い出がある。
ビーチ前のハーブ園にも観光客が多く訪れていた。午前中は曇りだったが、晴れ間ものぞき、ハイキング客などが相当に増えてきたようだ。ビーチ近くのトイレも売店も変わりがなかった。この島は基本的に変わっていない。
それから昨年毎日通った25分のハイキングコースを行く。途中発電所近くへ寄り道して、ボート置き場などを見学。そして元の道に戻った所で、ばったり知り合いに会う。昨年私の島暮らしをサポートしてくれた林さんの弟さん。シャイだが、いつも気に掛けてくれていた人。突然の出会いにも、「おお」と普段と変わらない挨拶。いいもんだ。
フェリーターミナル付近も昨年と変わりがなかった。1つ2つレストランが潰れていた以外は。いつものレストランへ行くと既に点心が終了していたので、もう一つの店へ。午後2時頃だが、どこの店も混んでいる。ビールを飲んで疲れを癒す。何だか気分が良くなる。最後はフェリーの時間を間違え、30分ほど待つ羽目に。それもまた楽しい。
Hさんは毎週ハイキングしたい、と言っていた。私も住んでいた時は常にハイキングだったので、気が付かなかったが、これは実によい運動で、ストレス解消にもなる。とてもお勧めの健康法だ。