11月10日(土) 朝飯
昨日の雨が嘘のように晴れていた。そして昨晩遅くまで聞こえたテレビの音に代わり、向かいのホテルから大音響が聞こえる。ベランダから見ると、数人の若者が大声で騒ぎながら車を洗い、大音響の音楽を流す。仕方がないとは思いながら、「なぜこんな静かな環境で、音を出すのだろう」と。いや、静かすぎて落ち着かないのだろう。
ホテルの料金に朝食が含まれていないのを確認して、これ幸いと街へ出る。朝8時前の競馬場前の道路、車も多く煩い。昨日行ったグランドホテルへ回り、ゴルフ場の横を歩くと、かなり静かな環境となる。
街中の小さなレストランでチャパティのようなものを作っていた。釣られるように入る。ローティという小さくて丸いパンを頼むと黙って4つ出て来た。そしてカレーとスパイスの効いた物が出て来て、これを付けて食べろという。意外に美味しいのだが、ローティは少し塩辛い。
ティーを頼むと何も聞かずに甘い甘いミルクティが出て来た。これはインドのチャイだ。店の人もそうだというから、同じ物だと思う。全部で僅か120ルピー。昨晩の何分の一かで、満足できる朝食が取れた。帰り掛けに乗馬クラブのメンバー?と会う。
銀行はスロー
先ずは街中で用事を済ませる。私は両替をしたかったのだが、銀行はなぜか閉まっていた。ATMだけは使えたので、スマはキャッシュカードで現金を引き出す。お坊さんがATMを使う、ちょっと不思議な気分だ。更に彼はネット会社にも立ち寄る。今やスリランカもそういう時代なのだ。
ようやく開いている銀行を見付けて、両替に挑戦した。100米ドル札を出して、パスポートを出すと担当のにいちゃんは、コピーを取りに2階へ行く。しかしいつまで経って降りて来ない。両替レートがいくらかも提示されず、どうなっているのかも一向に分からない。15分後にようやく席に戻り、作業を開始。書類にサインを求められたが、レートや受け取り金額の表示はない。これにはちょっと驚いて聞いてみると、PCが遅くてレートがなかなか出ないとのこと。
このにいちゃん、人は良いのだが、風邪をひいて熱があるらしく、苦しそうだ。喘ぎながら「手数料は1%」と告げられるが、未だにレートの表示が無く、どうしてよいか分からない。スマも心配して銀行内へ見に来る。ようやくレートが出たが、今度は手取り金額を提示しない。手数料金額だけ言い、またサインを求める。どうなっているの?結局100ドルの両替に35分を要した。お客は勿論私しかいない。
日本でも昔、こんなことがあったと思うが、それにしてもPCやネットが急速に発展しても、まだまだソフト面は追い付いて行かない。街には両替商もあるようだが、信ぴょう性に問題があり、未だに銀行が使われるようだが、いずれはこのサービスでは淘汰されるだろう。
因みに定期預金金利は13-15%、貸出金利は20%前後と高く、まだまだ資金不足のようだ。企業や個人は借入れを好むようだが、そんなに儲かるビジネスがあるのだろうか。