11月11日(日) バドゥッラの駅
朝は7時前に起き、散歩へ出る。バドゥッラの街を見学する時間はないと言われていたので、散歩のついでに駅を見に行く。ところが方向を間違え、真反対の方へかなり歩いてしまう。
ようやくたどり着いた駅は珍しく鉄橋を渡った所にあった。川の直ぐ近くに駅があるのはあまり見たことが無い。だがこの駅が英国時代の終着駅だと聞き、何となく合点がいく。この街は以前茶葉の集積地として栄えていた。茶葉は川を使って集められ、すぐ横の駅からコロンボへ運ばれたのだろう。
この街には古い教会もあり、昨日の大きな仏教寺院もあり、そしてヒンズー寺院もある。完全に混在した不思議な街。当初はイギリス人の都合で開拓された山の街であったのが、いつの間にか変化したようだ。
街のティー・センター(茶荘)を覗く。ダスト茶が基本であり、またBOPFのようなミルクティに適した茶葉しか売っていない。高級茶葉もリーフも庶民の興味の対象外。値段も相当に安い。ティーと言えばミルクティのお国柄である。これも植民地時代の名残りか。
Wewesseのウバ茶
ホテルをチェックアウトして、今日も茶畑へ。スマも飽きずに良く付き合ってくれる。車で30分ほど上ると、きれいな茶畑が森の中に出現。かなり急な斜面に植えられているものもあり、茶樹がびっちりだ。そんな中で茶樹に埋もれるように茶摘みをしている女性たちを発見。滝があり、いい音を立てて水が落ちる。
今日は日曜日で残念ながらWewesseの工場はお休み。工場前のティショップでお茶を飲んでいくことに。今日は時間が無く、朝食も抜きだったので、ここでバターケーキも取る。ストレート(プレーン)ティは15ルピーだが、ミルクティは40ルピーもする。ミルクがよほど高いのか。皆ミルクティを飲む中、一人ストレートで飲む。実にあっさりしていて飲み易い。またケーキのハーモニーが良く、美味い。
屋外で風に吹かれながら、コテージ風の椅子に座り、ゆっくりと飲む。疲れを感じさせず、癒しがある。ずーっとここに座っていたい衝動に駆られる。ここの工場は1936年に出来たらしい。よくぞこんな山奥に工場を作ったものだ。イギリス人は逞しい。