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2013.04.27

 旅行記(スリランカ)

スリランカ お坊さんと行く紅茶畑の旅(23) ダンブッラ 見られなかった世界遺産

11月13日(火)  タミルの祭り

朝6時前に起きて外を眺める。相変わらず天気は良い。今日は遠出するので早起きし、サッサと朝食を取る。朝からご飯を食べるのにも慣れた。ご飯の付け合せは毎回変わる。今朝はなすと干し魚が入っていた。これはなかなか美味。7時半に運転手を待つがやって来ない。どうやら寝坊したらしい。普通なら怒る所だが、その待つ時間、寺の庭を眺め、ゆっくり過ごす。運転手も疲れている。寝坊するぐらい睡眠を取った方が私の安全のためになると思える。リスがバナナの木にぶら下がる。面白い。




 

朝から寺にやって来る親子がいた。聞けばタミル人だという。今日はタミルのお祭りで祝日。タミル人の殆どはヒンズー教徒と聞いていたので、彼らが寺にやって来たことは少し意外だったが、タミル人の中にも寺を訪れ、参拝する人もいるという。彼らは何か寺に食べ物を届けに来たようだ。

夫婦に子供3人。小学生ぐらいの男の子、幼稚園ぐらいの男の子に小さな女の子。典型的なファミリーらしい。何となく好ましい雰囲気が感じられる。一家の主人たる男性が私に向かって身振りで何か語りかけている。良く見ると寺の茶樹を指して、摘む真似をしていた。そうか、彼らも茶業の為にインドからやって来たタミル人の子孫なのだ。実はこの付近にも多くのタミル人がシンハラ人と共存している。実に身近な茶の歴史がここにあった。




7. ダンブッラとシーリギリヤ   ダンブッラ

8時過ぎに運転手がやって来て出発。いつものキャンディへ行く道とは反対、北へ向かう。流石に寝坊して遅れたのを気にしてか、少しスピードを上げる。近道だと言って、狭いが誰も通っていない道を行く。1時間ほどでマッターレと言う街に出る。ここには確か名古屋に本社がある陶器メーカー、ノリタケの工場があったはずだ。彼らは40年も前からここで生産を行っている。スリランカを代表する日本企業である。

メイン道路はそれほど悪くない。スーッと車が走り、10時過ぎには最初の訪問地、ダンブッラの寺院に到着。何と目の前に巨大なGolden Buddhaが高々と祭り上げられている。その前へ行くと博物館と書かれているが、無視して脇の階段を上る。世界最大の大仏とある。高さ30m、1997-2000年までかけて建造された。確かに大きい。







一旦降りて今度は洞窟寺院に向かい上る。この階段が急なうえ、相当数があり疲れる。途中で物売りが近づいてきたり、フルーツを売る人もいる。サルも沢山おり、人を襲ったりはしないが、特に人を恐れる様子もなく、犬や猫のように寛いでいる。







物凄い階段を登り切り、上へ着くと流石にいい景色だ。靴を預けてさて、寺院にはいろうとすると、「チケット」と言われる。ここまで一度もチケットオフィスを見なかったので、ここで買うのかと思いきや、何と「下まで戻れ」という。それはないだろう、いくらなんでも。チケットオフィスの表示すらどこにもないのだ。何と不親切な、と言ってみても始まらない。ここが中国ならちゃんとお金を取る仕組みをすぐに講じるだろうが、スリランカは違う。結局寺にはいれず、中がどうなっているのも分からない。外国人から多額の入場料を取ろうとするスリランカ、所詮はガイドがいる団体客しか念頭にないということ。この点は利用者の便を改善しないと、将来が思いやられる。




何となく不機嫌に下へ降りていく。物売りも不機嫌な人間にはあまり近寄らない。預けた靴を取り戻したが、金は請求されなかった。偶にはそういう人間もいるのだろう。下まで降りたが、結局チケットを売っている場所は見付からなかった。後でガイドブックを見ると建物の裏にあって見逃す恐れあり、となっていた。何とも不思議な寺だったが、世界遺産を見損なったのは残念。