11月14日(水) 8.キャンディ3 寺の高僧
朝、スマは少し具合が良くなったようだが、まだ食べ物を口にしない。私は一人でパンを焼き、バターとジャムを塗って食べる。すると卵焼きが運ばれて来て、食事が豪華になる。お茶もTWGのフルーツティを淹れてみる。何だか優雅な朝食になる。
スマが寺を案内するという。すでに数日泊まっていたが、ちゃんと中を見たことはなかった。実は高くなった所に寺があるのだが、その横にも仏像が有ったりする。更にその上を登って行くと、瞑想できるような空間もあるという。私はほんの一角に過ぎない僧院に泊まり、全体を見ていなかったが、敷地はかなり広大で、現在は林になっているが、将来スマには何か計画があるらしい。確かにここの自然は得難い物があり、また日曜学校の為の校舎などもあり、やりようによっては色々と出来るかもしれない。
スマはこのお寺に10歳でやって来たが、その時から指導しているお坊さんがいる。聞けば93歳。実に気さくなお坊さんで、私にも英語で話し掛けてくれるのだが、僧院の中の写真を見ると、何だか偉い人に傅かれている。スマに寄れば、1か月半ほど前に、こちらから招待したわけでもなく、大統領が来たのだそうだ。現役の大統領が態々山奥へ来るとは、このお坊さんの名声は相当に高いらしい。
スマの師匠であるこのお坊さん、お姉さんは今年99歳、弟さん達も80歳を超えて皆健在だという。どうすればそんなに長生きになるのか、それも健康で。秘訣はこの自然環境にあるような気がしてならない。お別れする時に「またお出で」と言われた。何年後かは分からないが、再会できると思う。