11月15日(木) 9. ゴール 高速バス
翌朝は7時にスマが今日のスケジュールを言いに来るとのことで、あまり寝ずにメール作業などを行っていた。ところが7時に現れたスマは「チェックアウトするぞ」と突然言う。実は突然ではなく、昨晩彼から電話があったのだが、こちらが聞き漏らしていたようだ。慌ててネット作業を行い、荷物を纏めて、チェックアウトした。
今日は何と自分でゴールと言う街までバスで行き、興味があればビーチリゾートのヒッカドゥと言う街へも行き、またバスでこの街へ戻ってくる、という予定となった。私として一人旅もしてみたかったし、バスにも乗りたかったので、喜んで応じる。スマも大学へ来ると忙しいようだ。
先ずは車でバスターミナルへ行く。大学はコッタワと言う街にあるが、ゴール行きのインタシティバスはマハラガマという所から出る。そこまで10㎞以上行く。ターミナルに着くとちょうどゴール行きのバスが出る所。そそくさとスマに別れを告げて、バスに乗り込む。
既に席はほぼ満員。席の幅も広く、冷房も効いておりかなり快適。直通バスなのか、ゴールまでどこにも停まらなかった。車内には一部欧米人の姿があったが、基本的にスリランカ人が利用していた。高速に乗る頃、車掌が料金を集めに来た。470ルピー。
この高速道路、中国の援助でコロンボからゴールまで開通したという。実に快適な道路で、車も殆ど走っておらず、これまでの田舎の道とは別世界。元々は日本からの援助が多かったこの国も、近年対インド政策を重視する中国からの支援が増えている。ただ中国の建設工事は労働者も中国から連れてくるため、地元に雇用が生まれないとの不満が大きい。中国流は各国で禍根を残している。
高速道路の周辺は殆どが畑か林。南国風の良い風景が見られる。バスはゴールで高速を降りると、次々に人が降りていく。街に入ると直ぐにバスターミナルが見え、終点。