11月17日(土) フォート周辺
部屋にばかりいても仕方がないので、出掛けてみる。フォートと呼ばれる港があるエリア、旧市街地へ行く。歩いていると鉄道線路の脇に恐ろしく古そうな建物が見えた。Castle Hotelと書かれており、ホテルのようだ。中へ入ると本当に古い。200年は経っていると言う。1泊、1200ルピー、流石にここに泊まるとダニに食われそうだ。イギリスが侵攻してきたのが1796年。歴史だ。
その付近にはモスクがあり、イスラム系が住んでいるようだ。子供達は道でクリケットに興じている。昔々の日本の風景だ。豊かではないが、楽しそうではある。空軍の前を通ると一人の若者が日本語で話し掛けて来た。岐阜で3年働いた経験があると言う。月給30万円貰ったが、毎日12時間労働で疲れた。今は月給3万円だが、辛くはない。お金だけが全てではない。日本にはもう一度行きたいな、と言っていた。
ヒルトンホテルを過ぎると突き当りが港だと分かる。そしていかにも古めかしい建物が並ぶ。中でもカーギルのビルが目を惹く。実に重々しい風格のある建物だ。ところが何と中にあるのはKFCとFood Cityというスーパー。特にKFCには違和感があるが、返ってそのギャップが良いのかも。
オリエンタルという1875年に建てられた大きなホテルもある。今は改装されて綺麗だ。港についたイギリス人が泊まったホテルであろう。とても便利なロケーションにある。そこから駅へ行く。フォートステーションで列車に乗ろうかと思ったが、切符を買うのが面倒で、駅前のバスに乗り込む。これがまた満員で大変だ。途中で降りるのに苦労したが、何とバスが我がホテルの真ん前に停車した。バス停なんか、あったっけ。
オシャレなカフェが見えた。帰りにそこへ寄る。韓国人の若い女性たちが楽しげにコーヒーを飲んでいた。私は2階の屋外のテーブルに腰掛け、爽やかな風にあたりながら、アイスティーを飲んでみた。結構濃厚なアイスティー、恐らくはミルクティを作る茶葉を使ったのだろう。それでも雰囲気もよく満足。かなりの時間をまったり過ごす。
夜は疲れたので、昨日のフードコートへ行き、チャウメンとビールを頼む。満足して帰ったのだが、その夜、何故か今までなったことが無い便秘に襲われ、難渋する。何が原因か分からないが、水分や食生活の変化ではないか。それにしても便秘がこんなに苦しいとは、初めて知る。