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2013.05.18

 旅行記(インド)

デリー・リシュケシュ サバイバル (3) デリー 懐の深いシーク教寺院

(3) シーク寺院 グルドゥワラ

食後、散歩に出る。A師とタイ人の後に従い、先ずは国立ヨーガセンターへ。残念ながら土曜日で閉まっていたが、インドでは近年ヨーガが見直されてきており、国としても様々な研究がなされている。因みにヨーガは以前サドゥウと呼ばれる「外道」の修養として位置づけられており、その手法・技法も口頭での伝承が中心で科学的な研究はなかったという。これはバラモン中心のカースト制度の影響である。近年のヨーガブームはアメリカに渡ったインド人が体操としてヨーガを捉え、健康、ダイエットなど普通の人々のニーズに合わせたもので、本来のヨーガと相容れる所は少ない。




YWCAのすぐ横に、グルドゥワラというシーク寺院があった。実に立派な建物で前回もここを通ったが、何だか怖そうな人々が出入りしており、見学すら躊躇った場所。我々日本人は一般的に思うインド人のイメージは「頭にターバンを巻いている」「インド人嘘つかない」であろうが、それはシーク教徒を指していることが今回分かった。シーク教徒は実に誠実な人々であり、そしてターバンを巻いている。ただインド全体から見ればほんの一握りの人口に過ぎず、何故日本でこのイメージが定着したのか大いに疑問(海外で商売をしているインド人にシーク教徒が多いのため、との説あり)。




A師に率いられて中へ入る。多くの人がお参りに来ている。外国人に対応する場所があり、そこで頭にスカーフを巻いたりして、髪の毛を隠す。これが作法だ。そして裸足で寺院へ。足は非常に冷たくなり、厳しさが突きつけられる。中では熱心に祈る人々の姿があった。一日座っている人もいるようだ。体が引き締まる。




外へ出る。チャイが無料で振舞われていた。これは有難い。この寺院、誰でもやって来た人にはチャイを振舞、食事時は食べ物も無料で提供されるという。ある意味ではそれこそが本来の宗教であろう。タイ人達はタイの仏教寺院で同様の施しがあるので、特別に不思議とは思わないようだが、日本の寺院でこのような場所があることを知らない。因みに私の大学の同級生O君は学生時代、インドを旅して、この寺院に1週間滞在したという。滞在費無料、食事も一日2食無料だったそうだ。頭にはタオルを巻いて、活動していたという。実に懐の深い寺院だ。あまりの美味しさにチャイをお替りした。




O君からのメール。「アムリッツアルの黄金寺院にも一週間いました。その後84年でしたかインディラガンジーさんが黄金寺院を襲撃し、結果として彼女はシーク教徒に暗殺されましたね。今のインドの首相がシーク教徒なのも面白い」