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2013.05.21

 旅行記(インド)

デリー・リシュケシュ サバイバル (6) デリー インドで鉄道に乗ってみる

1月7日(月) (7) インドの鉄道に乗る

今朝は5時に起きて、6時前にYWCAをチェックアウト。あたりはまだ暗く、冷え込みは尋常ではない。後で聞くと昨夜の最低気温は1.5度。デリーでは44年ぶりの寒さだったらしい。それでも寝袋を使うほど部屋は寒くなかった。




車2台でニューデリー駅へ向かう。案の定チェックアウトに手間取り、6時50分発の列車に乗るのにホテルを出たのが、6時15分。10分ほどで駅に着いたが、寒さの為かそれ程混雑していない。それでも広い駅のこと、列車の出発ホームの場所も分からない。皆大きな荷物を持っている。そこへ荷物担ぎのポーターが数人現れ、荷物を頭に乗せ、サッサと進む。そして一番端に停車していた我が列車に乗り込み、荷物を上の台に乗せて行ってくれた。何とも力強い助っ人たちだが、あとで料金のことで相当に揉めたようだ。インドは簡単には行かない。







兎に角列車に乗り込んだ。我々親子は後からチケットを取ってもらったため、別の車両となる。シャダブディ特急、車内は思ったよりきれいで整然としている。この特急列車、普通列車が通常100rp以下で行ける所を450rpするらしい。全席指定、全車両エアコン付き(今はヒーターが欲しい)。そして食事やお茶が無料で提供される。小さなプレートが配られる。ビスケットと飴が乗っている。その他紙の袋に何やら入っている。開けるとティバックと砂糖が入っていた。そこへポットが運ばれてくる。一人1つだ。蓋の部分をカップにして、ティバックを入れ、自分でチャイを作る。これはなかなか優れものだ。





ただ朝食が出ると聞いていただけに、ビスケット2枚は如何にも寂しい。と思っていると乗車から1時間半ほどして、ちゃんと朝食が出てきた。日本風のコロッケが2つ。小さな食パンが2枚、そして先程と同じチャイ。十分な朝ごはんだった。ベジかノンベジかも選べるらしいが、我々にはベジが配られた。これが無料で付いている、ということは如何にこの特急の料金が高いかを物語っている。




車両には日本人も乗っていた。外国人も少し乗っていたが、圧倒的にインド人だった。ある程度上流階級の人が乗るのだろう。車内は子供の泣き声を除き、静かなものだった。新聞が配られ、それを読んでいるか、寝ているか。全席指定、座席は2+3、我々は3席の窓側2つで、隣はドイツ人の女性だった。彼女はインドで2か月ほど何かの勉強をしており、これからインド各地を回るらしい。




本日曇りで、相当深い霧が出ていた。時間が経つにつれて、霧が晴れてきたが、そこに見えた風景は、冬枯れの大地。小麦畑も少しは見えたが、原野も多かった。いくつか駅にも停まったが、如何にも寂しい、プラットホームに人々が寒々と待っていた。




車掌の権限は強いようだ。席は指定だが、その差配も全て彼がしている。我々の所にチケットのチェックに来たが、チケットを出す前に「いいよ」と言って立ち去る。外国人が座っており、特に問題が起きていない、ということで無駄は省かれた。今の日本では何でもマニュアル化され、裁量とか、差配といった概念を持ち込む場がない。それではマネージャーの居る意味はないし、返って円滑な運営を阻害しているケースも多い。

列車は4時間半走り、ほぼ定刻にハリドワールに到着した。ハリドワールは神の入り口、という意味で、聖地への玄関口。駅には迎えが来ており、車に乗り込み簡単に出発した。インドでは簡単に物事が進むだけでうれしい。