(2) タージマハール
そして、そしてついにタージマハールにやって来た。先程のベビータージとは当然ながら規模が全く違う。先ず建物の近くまで車が入れない。大型の駐車場に車を停め、そこから参道のようになっている道を歩く。土産物を売り込む若者がしつこい。その熱意にうちの若者二人はかなり驚く。馬車やミニバンに乗れとの攻勢もすごい。これが観光地だ、そして私の苦手な所だ。
何とか敷地内に入るがそこからもタージマハールまではかなりある。今日は良い天気なので気分よく歩く。サルがいたり、鳥が鳴いたり。そしてあのテレビでもよく見た荘厳な建物が見える。記念写真を撮るインド人がはしゃいでいる。写真スポットだけでも何か所もある。
人々が中央の建物に集まって行く。靴を脱いで上がり、中に入るが人が多く薄暗い。更には柩の付近には行けない。外側から眺めるだけ。ベビータージを見学した後では不満が残るが、本来はこんなものだろう。
左右にも大きなモスクなどがあり、とにかく規模が大きい。横には河が流れ、壮大な感じがする。今日の天気は快晴で、タージマハールが実にくっきり浮かび上がる。こんなタージを見るのは初めて、と何度もここを訪れているSさんがつぶやく。我々は日頃の行いが良いのだろうか、それともこれまでの修行生活のご褒美だろうか。