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2013.06.10

 旅行記(インド)

デリー・リシュケシュ サバイバル (21) デリー 大病院を訪ねる

1月12日(土)  (3)デリーの病院

今朝も次男は体調不調だった。余程疲れたのだろう。考えてみれば初インドにしてはやはりハードだったのか。特に発熱や下痢はなさそうなので寝かせる。朝食は部屋で食べる仕組み。ところが電話が繋がらない。このホテルにはレストランが無いこと、インドでは基本的に電話で何でも頼むことから、朝は大忙しだ。午前中はゆっくりとネットなどをして過ごす。

昼前に私だけ出掛ける。今日は紹介された外科医を訪ねることになっていた。インドの病院、どんなところなのだろうか、興味が涌く。指定された待ち合わせ場所はYWCAの前。これは私が分かる場所に配慮した措置だが、何とそこに運転手が迎えに行くのでその車に乗るようにとのこと。何となくアクション映画のようだ。




3㎞の道を歩いて地下鉄に乗り、YWCAへ。しかしいくら探しても指定された車は見付からない。10分ほど、周囲を見ていると突然声が掛かる。そして車に誘導されたが、指定とは違う車。どうする、乗るか降りるか。ここは勘に頼るしかなかった。勿論私の名前を知っているのだから、乗るしかないのだが。運転手も気のいい男で問題なさそうだ。彼も一応確認の為お医者さんに電話を入れ、双方了解した。




車はどこをどう走ったのか分からない。途中でデモ隊と遭遇した。昨年末に起こった女性のレイプ事件に端を発した抗議デモ。インドの闇が透けてくる事件だ。抗議者は警察や政府の対応を非難している。宗教的、地域的な要因も孕んでいるのかもしれない。




病院に着いて驚いた。非常に大きい、そして立派。国立病院らしい。GB Pantという名前か。早々に紹介されたアニルさんの部屋へ行く。何とこの病院の外科部長だった。偉い。そして患者や助手などが沢山来ており、とても忙しそう。先に運転手が病院内を案内してくれた。




病院は相当に広く、設備自体の質はは分からないが、何でも揃っており、規模的には日本の大病院だ。中国なら人で溢れて居そうだが、そんなことは無く、入院患者の部屋もゆとりが感じられた。ある一定以上の層しか来ないのかもしれない。アニル先生に聞くと「この病院は誰でも来られる」とのことだったが。今日も天気がよく気温も上がっていた。入院患者に付き添っている人が陽だまりで寝入っていた。




アニル先生はインドで医学をおさめ、その後イギリス、アメリカにも滞在経験があり、今でも海外の学会にも良く出向くという。日本にも何回も行っており、日本びいきだ。部屋には日本の医師から来た手紙や記念の盾など飾られている。インドの医療に関しては「問題ない水準だし、一般市民への医療もかなりカバーされている」という。確かに他のアジアのイメージからすると、インドの医療は都市部では進んでいるのかもしれない。