3月5日 変貌するチャイナタウン
夜も時々チャイナタウンを散策したが、ライトアップされ、きれいという以外にあまり見るべきものはない。ただ気になっていたのが、チャイナタウンの真ん中にヒンズー寺院とイスラム寺院があることだ。
チャイナタウンのある場所は元はインド人街だったということで、スリマリアマン寺院がある。入り口の上には鮮やかな神々の像が祭られており、道行く人の目を惹く。中も思ったより広く、観光客も多いが、地元の参拝客が絶えない。中華系でヒンズー教徒はいなはずだが・・・。夜のライトアップは一段と幻想的だ。
ジャマエモスクは非常に質素な作りで、イスラム的な清潔感があった。入り口で日本語のパンフレットを渡されたのには驚いた。1830年頃の建築だとか。先程のヒンズー寺院もほぼ同時期。その頃この地区に何か変化がったのだろう。
それにしても、チャイナタウンにはお茶屋が見付からない。ようやく訪ねた1軒でシンガポールのお茶の歴史を聞こうとしたが、「そんなこと聞いてどうするんだ、早く買って帰れ」と言わんばかりの対応で何も得られなかった。まあ仕方がないか。
テーマパーク化したチャイナタウンを歩いて見ても、今一つ面白いことは無く、また得られる物も無かった。シンガポールで気が付くこと、それは虫も蚊さえも全くいないこと。ペストコントロールが徹底しているとのことで、一見クリーンだが、人の温もりが感じられず、更には中華系の混沌さがないことに、一抹の寂しさを覚えた。