乗り遅れそうになる
チャイナタウンのホテルをチェックアウトして、空港へ向かう。また電車に乗る。今回の滞在ではシンガポールをかなり歩いたため、到着時に買った電車カードに残高が残っていた。時間に余裕を持ち、チャイナタウン駅ではなく隣駅まで歩き、乗り替えを1つ減らしてみる。
慣れたせいかスムーズに進む。空港近くで乗り換えたところ、周囲に公共住宅が見えた。建物に番号が付いているので分かる。隣には民間の高級住宅が。ここの家賃、いくらするんだろうか、これがシンガポールの活力の源泉なのだろうと、一人納得する。
空港ではチェックインもスムーズ。人はあまりいない。ラウンジを使わせてもらったので、まったりと休み、PCに向かって作業をした。ちょっと夢中になっている間に、周囲に人がいないことに気が付く。係りに聞くと既に私の乗る便の搭乗はとっくに始まっているという。慌てた。
小走りに搭乗口へ向かうが相変わらずチャンギは広い。しかも搭乗前にもう一度セキュリティーチェックがある。荷物が引っ掛かり、バックを開けろという。搭乗口には既に人影はない。慌ててしまいバックがなかなか開かない。係員が「そんなに慌てなくても大丈夫。SQはあなたをいつでも待っていますよ」と言われ、ハッとする。そうだ、ここは中国ではないんだ、アジア一の先進国、シンガポール何だ。私が搭乗するとドアは静かに閉まった。何だかちょっとした高揚感と安堵感、そして・・・。
完