イントラムロス
マニラで一番の観光スポット、イントラムロスに着いた。ここまでモールオブアジアから歩いて2時間以上。顔はほてり、色が黒くなったような気がする。イントラムロスは16世紀にスペインによって建てられたマニラでも最も古い街。「壁の内側」という意味らしい。第2次大戦中、侵攻した日本軍に対して米軍が空爆を行い、この街はほぼ壊滅した。現在の街並みは80年代、当時のマルコス政権、イメルダ夫人の指揮で復興したとか。
確かに観光地らしくきれい。昔風の建物が並んでいるが、皆どこか新しい。ここでもガイドのニーちゃんに付き纏われる。これは本当に困るが、相手も困っているのだろう。団体さんの横をすり抜けて逃れる。
サン・アグスティン教会、世界遺産に認定されている教会で、重みがある。米軍の爆撃の際も唯一残ったのがここだという。神のご加護が強いのだろうか。ここは入場料を払って中へ入ってみる。ドーム型の内部、非常にきれい。一般の信者は無料でここへ入れるのだろうか。脇には納骨するためのロッカーのように見える壁がある。長い歴史が感じられる。
マニラ大聖堂、という立派な教会もあったが、何となく新しかった。戦後の復興らしい。西に傾いた太陽が聖堂を照らすと、雰囲気は出てきた。だが私には体力が残っていなかった。コンビニで飲み物を買い、飲み干すとホテルへ戻るべく、イントラムロスを後にした。やはり後世作られた街には限界がある。私の体力にも限界がある。
何とかジプニーに乗り込み、リベルタードへ向かうが、何故か途中で間違いに気が付き降りる。そうなると自分が何処にいるのか分からない。疲れて頭も働かない。また別のジプニーに乗り、見慣れた光景を探し、更に歩いて、何とかホテルに辿り着く。夜までぐったりと休息する。マニラはこんなに歩くものではない。